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フィリップ・ビゴさんの残した言葉【ビゴの店創業者】1942年9月17日~2018年9月17日

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「パンづくりで最も大切なのは愛情。職人が心を込めてこそ、お客さまに本当のおいしさが伝わる」 フランス・ノルマンディー地方出身のパン職人、菓子職人、実業家。ビゴの店創業者。日本におけるフランスパンの普及に貢献。国家功労賞シュヴァリエ章、農事功労章シュヴァリエ章、農事功労章オフィシエ章受章、レジオンドヌール勲章受章、文化庁食生活文化大賞受賞、現代の名工表彰。 1965年4月、ビゴは日本の東京で開かれる見本市でパンを焼く職人の募集に応じ、日本へ渡った。派遣を決めたのは、ビゴが国立製粉学校で師事し、卒業後も交流のあったレイモン・カルヴェルであった。ビゴが若いことを懸念する声に対しカルヴェルは、「誰も指導者に生まれる者はいない、指導者になるのだ。少々時間がかかったとしても、ビゴはそうなっていける器ではないだろうか」と庇ったという。当時ビゴは母親を亡くしたばかりで、「他の誰にも埋めようのない虚ろな思い」を抱えながら毎日を送っていた。ビゴは当時のことを「母なら日本行きに反対したでしょう」「もし母が生きていたら、来なかったでしょう」と振り返っている。