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吉野俊昭さんの残した言葉【ロート製薬】1950年10月10日~2018年7月31日

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「私が入社した当時の社長はよく『ロートの人はどこか違う。そう言われる人間になってほしい』と話していました。奇をてらうだけではなく、『自分たちを支えてくれる自然や社会、人間に感謝の気持ちを持ち、他にはない製品を送り出すことで、世の中に新しい価値を提案できる会社であれ』という意味です。」 「創業以来の経営理念は不変ですが、具現化するための表現方法は、時代によって変わります。ロート製薬のいまのコーポレートスローガンは、『よろこビックリ誓約会社』です。ちょっと軟派な印象を受けるかもしれませんが、『よろこビックリ』は『喜びと驚き』であり、それを生み出すことを約束する会社であり続けるという、そんな意味が込められています。」 「現在は医薬品以外に、化粧品、食品などの事業を行っていますが、どの事業でも、薬品の研究開発で培った経験と技術が『よろこビックリ(喜びと驚き)』の素になります。化粧品でも食品でも、ただ飾るだけ・食べるだけではなく、肌や健康のための機能を加えることで、ロート製薬が手掛ける意味が出てくるのです。」 「新商品の開発でも、新事業の推進でも、これは『よろこビックリ(喜びと驚き)かどうか』を常に問いかけています。その意識をすべての関係者に徹底させるのが私の使命です。先頭に立って旗を振りながら、今後はより積極的な海外展開も仕掛けていきたいと思います。」 実業家。 ロート製薬代表取締役社長。1974年にロート製薬入社、04年取締役、常務を経て09年6月に社長に就任した。マーケティングに明るく、18年3月期連結決算で売上高や経常利益が過去最高を更新するなど、業績向上に貢献した。