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橋本忍さんの残した言葉【脚本家】1918年4月18日~2018年7月19日

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「人は子供の頃から勉強する。なにかを教わる。たくさんの知識を得る。しかし創造力についてはなにも勉強していない。だから、自分の批判力は自分の創造力を遥かに上回ってしまう。だから、自分を批判していてはシナリオなんか書けない。極端に言うとシナリオは、批判力をゼロにした時にはじめて生まれる。そう、下手に、楽に書け。」 日本の脚本家、映画監督。男性。兵庫県神崎郡鶴居村に生まれる。 脚本家の橋本信吾、橋本綾は実子。 1949年、サラリーマン生活のかたわら、芥川龍之介の短編小説『藪の中』を脚色した作品を書く。社用で上京した際に佐伯に渡していた脚本が、黒澤明の手に渡り映画化を打診される。黒澤から長編化するよう依頼され、芥川の短編小説『羅生門』も加えて加筆。最終的に黒澤が修正して完成させた脚本を基に、翌1950年に黒澤が演出した映画『羅生門』が公開され、橋本忍は脚本家としてデビューした。同作品はヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞するなど高い評価を受けた。1951年に退社して上京し専業脚本家となる。 以後、黒澤組のシナリオ集団の一人として、小国英雄とともに『生きる』、『七人の侍』などの脚本を共同で執筆する。しかし、黒澤映画への参加は1960年の『悪い奴ほどよく眠る』で終わっており、あとはその10年後に『どですかでん』で1度だけ復帰する。その後、橋本は日本を代表する脚本家の一人として名声を高めることとなる。代表作に挙げられる『真昼の暗黒』、『張込み』、『ゼロの焦点』、『切腹』、『霧の旗』、『上意討ち』、『白い巨塔』、『日本のいちばん長い日』、『日本沈没』などの大作の脚本を次々と手がけ、論理的で確固とした構成力が高い評価を得る。