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太宰治さんの残した遺書【小説家】1909年6月19日~1948年6月13日

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「誰よりも愛してゐました。…小説を書くのがいやになつたから死ぬのです。」 遺族らが公開した太宰の9枚からなる遺書では、美知子宛に「誰よりも愛してゐました」とし、続けて「小説を書くのがいやになつたから死ぬのです」と自殺の動機を説明。遺書はワラ半紙に毛筆で清書され、署名もあり、これまでの遺書は下書き原稿であったことが判った。 (遺書) 日本の小説家である。本名、津島 修治。自殺未遂や薬物中毒を克服し戦前から戦後にかけて多くの作品を発表。没落した華族の女性を主人公にした『斜陽』はベストセラーとなる。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された。

太宰治さんの残した言葉【小説家】1909年6月19日~1948年6月13日

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「人間は不幸のどん底につき落とされ、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ。」 「鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。花は満開のうちに眺むべきである。私は晩年の芸術というものを否定している。」 「人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。」 「親が無くても子は育つ、という。私の場合、親が有るから子は育たぬのだ。」 「子供より親が大事、と思いたい。子供のために、等と、古風な道学者みたいな事を殊勝さらく考えても、何、子供よりも、その親の方が弱いのだ。」 「僕は今まで、説教されて、改心したことが、まだいちどもない。説教している人を、偉いなあと思ったことも、まだ一度もない。」 「大人とは、裏切られた青年の姿である。」 「不良とは、優しさの事ではないかしら。」 「本当の気品というものは、真黒いどっしりした大きい岩に白菊一輪だ。」 「今の女性は個性がない、深みがない、批判はあっても答えがない、独創性に乏しく模倣ばかり。さらに無責任で自重を知らず、お上品ぶっていながら気品がない。」 「理窟はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。」 「ぽかんと花を眺めながら、人間も、本当によいところがある、と思った。花の美しさを見つけたのは人間だし、花を愛するのも人間だもの。」 「僕は自分が、なぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。」 「男って、正直ね。何もかも、まる見えなのに、それでも、何かと女をだました気で居るらしいのね。犬は、爪を隠せないのね。」 「人から尊敬されようと思わぬ。人たちと遊びたい。けれども、そんないい人たちは、僕と遊んでくれやしない。」 「信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。」 「安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。」 「駄目な男というものは、幸福を受け取るに当たってさえ、下手くそを極めるものである。」 「てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。」 「愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。」 「怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。」 「人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。