投稿

ラベル(上田惇生)が付いた投稿を表示しています

上田惇生さんの残した言葉【経営学者】 1938年11月9日~2019年1月10日

イメージ
「翻訳者の業界で、すべての翻訳者がまず頭に浮かべるのは、同業者が何と言うかです。『誤訳じゃないか』と言われるのが恐ろしい。その次は、出版関係の人たちが何と言うか。分かりやすい解決法は、この単語はこう訳すということを決めておくことです。ただしこの問題点は、何を言っているのか分からない翻訳になるんです。そこで私は最初から自分の訳に対して、『文句があったら何でもいいから言ってください』と割り切ることにした。」 「ドラッカーは、行動には3つの要素が整っていなければならないと言いました。まず、いまどういう状況にあるのかを知らなければなりません。状況に合わない行動をしたって、実りは豊かにならない。次に大切な要素は、使命感を持っていること。一人一人の血のかよった感覚として、使命感を持てばワクワクする仕事ができます。そして最後はみずからの強みを知ること。」 「自らの強みを知ることは大切です。ひとつは実績から分かる強み。もうひとつはフィードバックされる情報から分かる強みです。『我が社の強みは何か?』、あるいは『俺のいいところは何だろう?』と、他人から聞いて強みを知ればたいへん有効です。」 「『あの会社にして、こんなことが』というケースがありますが、使命感が欠落していたということでしょう。状況を的確に把握し、自分の強みを知っていながら使命感がなかったらどうなるか。むしろとんでもないことになるでしょう。」 「何が何へ影響をもたらすか分からない、あらゆるものがあらゆるものに関係している。それがポストモダンのパラダイムです。すべてのことが論理的に解明できると考えていたら、状況把握は間違ってしまう。だから、世界観はもういまとなってはポストモダンの世界観でなければならないんです。」 「こうすればすべてが解決するという便利な万能薬はない。志を高くして、人を大事にして、手持ちの道具で一歩一歩前進すること。それがマネジメントだ。」 「トップに立つ者はストイックでなければならない。公正でえこひいきなしの人間にならなければ、社長は務めてはならないんです。「松下幸之助さんは社内に、特に親しい入っていました?いなかったのではないでしょうか。勝手に自分が一番弟子だという方はたくさんおられましたが(笑)。」 日本の経営学者。ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授、ドラッカー学会代表。