中平卓馬さんの残した言葉【カメラになった男】1938年7月6日~2015年9月1日
「まず何よりも私、写真家であるということに固執し続けております。その一点を、私、放棄することは全く不可能です。まさにそれ故に、私が生き始めた生の原点こそ、私が写真家である一点である、と思考しぬいております」 日本の写真家、写真評論家。 東京の原宿に生まれる。父は、書道家の中平南谿。 東京都立小山台高等学校を経て、東京外国語大学スペイン語学科卒業。 『現代の眼』編集者時代には、柚木明の名前で作品を発表。 1970年発表の写真集『来たるべき言葉のために』までは森山大道とともに「アレ、ブレ、ボケ(荒い画面、手ブレや被写体ブレ、ピント外れの意)」の作風で知られたが、1973年発表の『なぜ、植物図鑑か』では一転して「アレ、ブレ、ボケ」の作風を否定し、撮り手の情緒を排したカタログ写真や図鑑の写真のような写真を目指した。