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平尾誠二さんの残した言葉【ミスター・ラグビー】1963年1月21日~2016年10月20日

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「ラグビーボールを持って走るのは得意でも、タックルが苦手な選手がいたとします。わかりやすく走力80点、タックル30点としましょう。日本の多くの指導者は、タックル技術を上げることに力を注ぐはず。でも、不得意なタックルを鍛えても、せいぜい60点程度。高度化した現代のラグビーのゲームでは、60点のクオリティのタックルなんて通用しません。私は、むしろ選手の好きなこと、得意な技術を伸ばしたい。ボールを抱えての走力は90点以上まで伸びますよ。そして、リーダーは本番の試合で、彼をいかに多く走らせるかを考えればいい。その分をタックルが得意な選手がカバーできる形にすれば大丈夫。」 「私はプレイを貫く軸を、ミスをなくすという考え方よりも、チャンスを生かすほうに置いています。取られたら取り返せばいいじゃないですか。ミスしないことに意識を向けていると、プレーの選択肢が少なくなるだけ。私は選手に自分達のチャンスがあったら全部攻めろ、と指示します。だから、少々の失点は怖くない。」 「決め事は少なくても、本質的な幹がしっかりしていれば、枝葉は自由に変えられる。周囲の状況が変わったら、すぐに対応できるチームワーク。それが本当の強さ。」 「部下に話を伝えるのが下手なリーダーは、ほとんどの場合リーダー側の受信機が問題です。そこをみんな間違えるんです。何かを伝えようと思ったら、まず相手の一挙手一投足に注意を払い、いまどんな精神状態にあるのか、性格はどんなタイプなのかといったことを見極める。話すのが苦手という人は、説得力より洞察力の方に磨きをかけるべきなのです。」 「普段から部下のことをよく観察しておくことが大事です。それによって、同じ『大丈夫です』という返事を聞いても、声の感じから、『本音は不安なんだな』とか、『今日は自信がありそうだな』というようなことまで察することができるようになります。そうして、相手の気持ちや何を考えているのかを掴んだうえで、それに応じた話し方をすると、伝わりやすさは段違いに高まります。」 「どんなに正しいことを言っても、それを相手が実践しようと思わなければ意味がありません。相手がやる気になって初めて、自分の言いたいことが伝わったことになるのです。ですからリーダーは、何を話すかだけでなく、どう話せばもっと部下が関心を示してくれるか、どうすればより伝わるかを考え、表現の仕方