稲葉真弓さんの残した言葉【小説家】1950年3月8日~2014年8月30日
「救われるって何だろう。待ちつづけたものが目の前に現れて、何かをしてくれること?気が付いたら誰かがいて、おいしい水やパンを与えてくれること?それとも何も見ない、感じないようになること?」 「周りはからっと晴れているのに、自分の上にだけ雨が降っている。もう土砂降りの雨は降らないと思う。」 「地上に到達する前に消滅すること、誰も気付かれず、誰も傷つけづに消えることは本当に幸福なことだろうか。」 (雪を見ながら) 「父の荷物はその存在と同じようにあっけないほど軽かった」 「自分に関することはすべて消し、私はにこにこと何事もなさそうに暮らしている」 「私は我に返る。気持ちいい世界なんか本当にあるのか。」 日本の女性小説家、詩人。本名は稲葉 眞弓。