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樹木希林さんの残した言葉【女優】1943年1月15日~2018年9月15日

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「私は『なんで夫と別れないの』とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。ありがたいというのは漢字で書くと『有難い』、難が有る、と書きます。人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。」 「靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標。」 「『自由』っていうと格好が良すぎるけど、『責任がない、勝手』ていう感じかな。この作品の責任を取ろうと思うととても大変なんだけど、責任を取ろうと思わないから、すごく勝手なの。それが結果的に自由に見えるのかも。『予定調和にならない』というところは、私の生きてきた環境、出会いがそうしたのかな。」 「人がうれしかったりした時に、泣くことが多いわね。悔しい、悲しい、で泣いたことはないわね。『なんてすてきなことを言うんだ』っていう時に泣けてくるね。」 「あのね、年をとるっていうのは本当におもしろいもの。年をとるっていうのは絶対におもしろい現象がいっぱいあるのよ。だから、若い時には当たり前にできていたものが、できなくなること、ひとつずつをおもしろがってほしいのよ。」 「私、とにかく今、一人でやっているでしょ。ここに来るのも一人、何をするのも一人。誰かに頼むと、その人の人生に責任を持てないから。」 「嫌な話になったとしても、顔だけは笑うようにしているのよ。」 「みんな離婚してね、次に良い人と出会ってるつもりでいるけど……似たようなもんなのね。ただ辛抱が効くようになっただけで。」 「夫1人だけ奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしません。」 「全部、好きです。すべて何もかも好きです。もし、来世というものがあって、生まれ変わることがあるのなら、また巡り合うことがないように。出会わないように、気をつけたいわね」 (夫の内田裕也について) 日本の女優。戸籍名、内田 啓子、旧姓:中谷。また、旧芸名は悠木 千帆現・東京都千代田区)出身。 夫はロック歌手の内田裕也。間に娘・内田也哉子(エッセイスト、本木雅弘夫人)がいる。夫の内田とは長く別居を続けていた。 父は薩摩琵琶奏者・錦心流の中谷襄水(辰治)。妹も薩摩琵琶奏者の荒井姿