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堤清二さんの残した言葉【セゾングループ創業者】1927年3月30日~2013年11月25日

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「堕落をもたらすものは思考の単一化です。日本でも国益より省益、省益より部門益を求めて突き進むのは、受験勉強一本やりで高級官僚になった人たちです。民間のサラリーマンもその相似形であることには変わりありません。」 「投資銀行やヘッジファンドなど、資本主義の主要な担い手たちがなぜ堕落したのか。大きな理由は東西冷戦が終結し、社会主義陣営という資本主義への批判者が地球上からいなくなったことです。どのようなシステムであれ、批判者や対抗者が存在しなくなった途端に堕落は始まります。」 「文章そのものについては必ずしも流暢である必要はありません。むしろ稚拙でもいいくらいです。文章で人に動いてもらうためには、こちらの思いを伝えることが何より大切なので、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしつつ、たどたどしく書いた方が伝わりやすい。たどたどしい文章の方が本気だという雰囲気が出ることもあります。語弊を恐れずに言えば、文章が下手な人の方がいい手紙を書けるのかもしれません。」 「何を頼むにしても、相手を尊重する気持ちを忘れない。これは人とコミュニケーションするうえで欠いてはいけないことのひとつです。」 「私はたびたび無茶をしてきましたが、そんなときでも自分の都合だけでなく、相手を尊重しながら無茶をいうことを心がけてきました。」 「断られても挫けずに何度も頼めば、どんな人でも五回目くらいには断ることが難儀になるものです。愚直さが相手の心を打つのです。」 日本の実業家、小説家、詩人。筆名は辻井 喬。学位は博士。日本芸術院会員、財団法人セゾン文化財団理事長、社団法人日本文藝家協会副理事長、社団法人日本ペンクラブ理事、『歴程』同人、憲法再生フォーラム共同代表、日本中国文化交流協会会長。