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赤瀬川原平さんの残した言葉【前衛美術家】1937年3月27日~2014年10月26日

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「アキラメというのは人生的なものである。体験に基づくというか、体験の集積というか、いずれにしろ体に発するというか、体からじわりと湧き出る。それにひきかえ、シラケというのは、体験からのものとは違う。じーっと頭で考えさせられて、右も駄目、左も駄目、上に行ってもしょうがない、やる気がしない、シラける、というものではないのかな。」 「イエスとノーのあいだに真実が息づいている。」 「そもそも老人力とは、転んでもただでは起きない力のことである。というか、そもそも老人とは、人が間断なくゆっくりと転んでいく状態のことなのである。気がつけば少しずつ転んでいくのは人生の常。例外はない。時期のずれや度合いの違いはあるにしても、人類の全員がゆるゆると、やんわりと、気がつけば転んでいる状態なのだ。」 「ふつうは歳をとったとかモーロクしたとかあいつもだいぶボケたとかいうんだけど、そういう言葉の代わりに『あいつもかなり老人力がついてきたな』というふうにいうのである。そうすると何だか歳をとることに積極性が出てきてなかなかいい。」 「アバウトは健康にいい。」 「なるほどそうだったのかと思えるのが死の瞬間」 日本の前衛美術家、随筆家、作家。本名、赤瀬川克彦。純文学作家としては尾辻 克彦というペンネームがある。神奈川県横浜市中区本牧町生まれ。愛知県立旭丘高等学校美術科卒業。武蔵野美術学校油絵学科中退。 兄は直木賞作家の赤瀬川隼。姉の赤瀬川晴子は帽子作家。また、外交官の西春彦は父のいとこにあたる。