ジョン・ロックさんの残した言葉【統治二論】1632年8月29日~1704年10月28日

「Our incomes are like our shoes; if too small, they gall and pinch us; but if too large, they cause us to stumble and to trip.」

(収入は靴のようなものである。小さすぎればわれわれを締めつけ、わずらわす。大きすぎればつまずきや踏み外しの原因となるのだ。)


「What worries you, masters you.」

(あなたを心配させるものが、あなたを支配する。)


「I have always thought the actions of men the best interpreters of their thoughts.」

(人間の行動は思考の最上の通訳者だ、とわたしは常に考えた。)


「人間を強制的に救済することはできない。だから彼ら自身の良心に委ねるよりいたしかたない。」


「言われるままに信じるだけの知識は、ただの切れ端に過ぎない。切れ端としては立派でも、それを集める人の知識の蓄えを少しも増しはしない。」


「New opinions are always suspected, and usually opposed, without any other reason but because they are not already common.」

(新しい意見は常に疑われ、たいてい反対される。まだ一般的ではないという理由だけで。)


「No man’s knowledge here can go beyond his experience.」

(いかなる人間の知識も、その人の経験を超えるものではない。)


「Reading furnishes the mind only with materials of knowledge; it is thinking that makes what we read ours.」

(読書は単に知識の材料を提供するだけである。それを自分のものにするのは思索の力である。)


「There is frequently more to be learned from the unexpected questions of a child than the discourses of men.」

(大人の議論よりも、子供たちの予期しない質問から教えられるところが多い。)


「All mankind… being all equal and independent, no one ought to harm another in his life, health, liberty or possessions.」

(すべての人間は平等で独立しており、何人も他人の生命、健康、自由、あるいは財産を侵害すべきではない。)


「美味とは食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである。」


「間違った意見は一般に考えられているほど世の中には多くない。というのは、たいていの人々は意見をぜんぜん持たず、他人の意見か、あるいはただの伝聞や人の受け売りで満足しているからである。」


「The reason why men enter into society is the preservation of their property.」

(何故に人間が社交するかといえば、自己の財産を保持したいからである。)


「法の終わるところ、専制がはじまる。」


「男性と女性の結合は、子ども達を養うに必要な期間だけ継続さるべきである。」


「善も悪もわれわれに快楽と苦痛を引き起こすものにほかならない。」


「知るは見るなり。」


「われわれの知識はすべて経験に基づくものであり、知識は結局のところ経験から生ずるのである。」


イギリスの哲学者。哲学者としては、イギリス経験論の父と呼ばれ、主著『人間悟性論』において経験論的認識論を体系化した。また、政治哲学者としての側面も非常に有名である。
『統治二論』などにおける彼の自由主義的な政治思想は名誉革命を理論的に正当化するものとなり、その中で示された社会契約や抵抗権についての考えはアメリカ独立宣言、フランス人権宣言に大きな影響を与えた。

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