特攻隊員の遺書 久野正信中尉【我が子へ】
「正憲 紀代子へ」
父ハスガタコソミエザルモイツデモオマエタチヲ見テイル、ヨクオカアサンノイイツケヲマモッテオカアサンニシンパイヲカケナイヨウニシナサイ、ソシテオオキクナッタナレバジブンノスキナミチニススミリッパナニッポンジンニナルコトデス、ヒトノオトオサンヲウラヤンデハイケマセンヨ。
「マサノリ」「キヨコ」ノオトオサンハカミサマニナッテフタリヲジット見テヰマス。
フタリナカヨクベンキョウヲシテオカアサンノシゴトヲテツダイナサイ。オトオサンハ「マサノリ」「キヨコ」ノオウマニハナレマセンケドモフタリナカヨクシナサイヨ。
オトオサンハオホキナジュウバクニノッテテキヲゼンブヤッツケタゲンキナヒトデス。
オトオサンニマケナイヒトニナッテオトオサンノカタキヲウッテクダサイ。
5才の長男と2才の長女に宛てた遺書。手紙を早く読めるように、当時最初に習ったカタカナで書かれたご遺書である。
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