特攻隊員の遺書 緒方襄中尉【母親へ】

遺詠

 出撃に際して
懐しの町懐しの人
今吾れすべてを捨てて
國家の安危に
赴かんとす
悠久の大儀に生きんとし
今吾れここに突撃を開始す
魂魄國に帰り
身は桜花のごとく散らんも
悠久に護國の鬼と化さん
いざさらば
われは栄ある山桜
母の御もとに帰り咲かなむ
ロケット特攻機「桜花」搭乗員の緒方中尉は母機一式陸上攻撃機に搭乗し、鹿屋基地を出撃した。兄も学徒出陣で海軍中尉であった。御国思いの緒方家の兄弟、母は和歌で思いをお互いに伝えており、この遺詠は緒方襄中尉の母に宛てた辞世の句であった。

コメント

このブログの人気の投稿

花の慶次の名言

レミー・キルミスターさんの残した言葉【モーターヘッド】1945年12月24日~2015年12月28日