故人が残した名言集【4月19日】

西本裕行さんの残した言葉【スナフキン】1927年1月3日~2015年4月19日



「僕は自分の目で見たものしか信じない。けど、この目で見たものはどんなに馬鹿げたものでも信じるよ。」

(スナフキン)



「おだやかな人生なんてあるわけがない。」

(スナフキン)



「何か試してみようって時には、どうしたって危険が伴うんだ。」

(スナフキン)



「長い旅行に必要なのは、大きなカバンじゃなく、 口ずさめる一つの歌さ。」

(スナフキン)



「その奥さん、親戚は多いし知り合いも沢山いたんだ。でもね、言うまでもなく『知り合いが沢山居たって友達が一人も居ない』って事は有り得るんだよ。」

(スナフキン)



「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね。」

(スナフキン)



「飢えを知っていればこそ、ぼくは二度とそうなりたくないと努力するだけだよ。」

(スナフキン)



「だめだよ。僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう。」

(スナフキン)



「あんまり誰かを崇拝することは、自分の自由を失うことなんだ。」

(スナフキン)



「自由が幸せだとは限らない。」

(スナフキン)



日本の男性俳優、声優。本名は同じ。東京都出身。身長172cm、体重68kg。福田恆存の義理の弟にあたる。文学座を経て、劇団昴に所属していた。


チャールズ・ダーウィンさんの残した言葉【進化論】1809年2月12日~1882年4月19日


「A man who dares to waste one hour of time has not discovered the value of life.」

(一時間の浪費をなんとも思わない人は、人生の価値をまだ発見してはいない。)


「It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.」

(生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。)


「Ignorance more frequently begets confidence than does knowledge: it is those who know little, not those who know much, who so positively assert that this or that problem will never be solved by science.」

(無知というのは、しばしば知識よりも確信に満ちている。科学によってこれやあれやの問題を解決することは絶対にできないと主張するのはきまって知識がない人である。)


「I love fools’ experiments. I am always making them.」

(愚者の実験が好きで、私は常にそれを行っている。)


「A scientific man ought to have no wishes, no affections, – a mere heart of stone.」

(科学者は希望や愛情を捨てて、石の心を持つべきだ。)


「An American Monkey after getting drunk on Brandy would never touch it again, and thus is much wiser than most men.」

(ブランデーを飲んで酔っ払ったことのあるアメリカザルは、もう二度とそれに手をつけようとはしない。人間よりはるかに頭がいいということだ。)


「有利な個々の変異を保存し、不利な変異を絶滅すること。これが自然淘汰である。」



「私は名声を得るために自分の道から1インチなりともはずれたことはなかった。」



「私は、できるだけ一生懸命に、できるだけよくやったのだ。誰もこれ以上にはできない。」



「この理論が受け入れられるのには種の進化と同じだけの時間がかかりそうだ。」



「原因を探求し続ける力が、人を発見者にする。」



イギリスの自然科学者。卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築。 すべての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにした。


ベンジャミン・ディズレーリさんの残した言葉【大英帝国最盛期の首相】1804年12月21日~1881年4月19日



「Action may not always bring happiness; but there is no happiness without action.」

(行動は必ずしも幸福をもたらすものではない。しかし、行動のないところに幸福はない。)



「I am prepared for the worst, but hope for the best.」

(私は最悪の事態に備え、最良の事態を期待する。)



「We are all born for love. It is the principle of existence, and its only end.」

(私たちはみな愛のために生まれる。これが存在の本質であり、唯一の目的である。)



「The greatest good you can do for another is not just to share your riches but to reveal to him his own.」

(あなたが他人にしてあげられる最も偉大なことは、あなたの富を分け与えることではなく、その人が持っている素晴らしさを示してあげることだ。)



「Little things affect little minds.」

(狭い心は、小さなことに揺らぐ。)



「Change is inevitable. Change is constant.」

(変化は不可避であり、変化は不変である。)



「One secret of success in life is for a man to be ready for his opportunity when it comes.」

(人生における成功の秘訣とは、チャンスが訪れたときにそれを生かせるよう準備を整えておくことである。)



「Despair is the conclusion of fools.」

(絶望とは愚か者の結論である。)



「What we anticipate seldom occurs; what we least expected generally happens.」

(我々が予測するものが起こることは滅多になく、我々がほとんど期待もしない事態が一般に発生する。)



「Never take anything for granted.」

(何事も決して当然であると思い込むな。)



「Characters do not change. Opinions alter, but characters are only developed.」

(性格は変わらない。見解は変えることができるが、性格はただ発達させるのみである。)



「Everything comes if a man will only wait.」

(待ちさえすれば、なんでもやってくるのだ。)



「Life is too short to be little.」

(つまらない生き方をするには、人生は短すぎる。)



「There is no education like adversity.」

(逆境に勝る教育はない。)



「Man is only great when he acts from passion.」

(人は情熱に従って行動するときのみ、真に偉大である。)



「Every production of genius must be the production of enthusiasm.」

(天才の産み出すものは、すべて情熱の産物にちがいない。)



「成功したければ、今自分が取り組んでいるテーマについて研究と献身を重ね、世の誰よりも精通しなさい。」 



「我々が我々の運、不運をつくる。そして我々はこれを運命と呼んでいる。」



「成功の秘訣は、成功するまで目標から目を離さないことだ。」



「The magic of first love is our ignorance that it can never end.」

(初恋の魅力は「恋がいつかは終わる」ということを知らない点にある。)



「I never deny. I never contradict. I sometimes forget.」

(私は決して拒絶しないし、決して反対しない。忘れてしまうことは時々ある。)



「Assassination has never changed the history of the world.」

(暗殺は決して世界の歴史を変えることはなかった。)



「Great countries are those that produce great people.」

(偉大なる国とは、偉大なる人物を産する国である。)



「できるだけ女に話し掛けなさい。男にとってそれが最高の勉強なのだから。」



「Never complain and never explain.」

(決して愚痴をこぼすな。決して言い訳をするな。)



「Diligence is the mother of good fortune.」

(勤勉は幸運の母である。)



「Youth is a blunder; manhood a struggle; old age a regret.」

(青年は間違い、壮年は争い、老年は悔いる。)



「Fear makes us feel our humanity.」

(恐怖はわれわれをして人間性を感じさせる。)



「The secret of success is constancy to purpose.」

(成功の秘訣は、目的に忠実であることだ。)



「War is never a solution; it is an aggravation.」

(戦争は決して解決策ではなく、悪化させるものである。)



「One of the hardest things in this world is to admit you are wrong. And nothing is more helpful in resolving a situation than its frank admission.」

(自分の過ちを認めることほど難しいものはない。事態を解決に導くには、素直に自分の落ち度を認めるのが何よりである。)



「偉大な事業とは、そのほとんどが青年によって成し遂げられてきた。」



「Time is the great physician.」

(時は偉大な医者である。)



「Time is precious, but truth is more precious than time.」

(時は貴重であるが、真実はそれよりももっと貴重である。)



「Man is not the creature of circumstances, circumstances are the creatures of men.」

(境遇が人間を作るのではない。人間が境遇を作るのだ。)



「The fool wonders, the wise man asks.」

(愚者は不思議に思い、賢者は尋ねる。)



「誠実にまされる知恵なし。」



「たった一冊の本しか読んだことのない者を警戒せよ。」



「Never apologize for showing feeling. When you do so, you apologize for the truth.」

(感情を表すことを悪いことだと思ってはならない。もしそう思うなら、あなたは真実を表現したことを悪いと思っているのだ。)



「How much easier it is to be critical than to be correct.」

(批判的であることは、正しくあることよりもなんともたやすいことか。)



「Talk to a man about himself and he will listen for hours.」

(人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。)



「To be conscious that you are ignorant is a great step to knowledge.」

(無知であることを自覚するのは、知識向上の大きな一歩である。)



「There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics.」

(嘘には三種類ある。嘘と大嘘、そして統計である。)



「公的な生活でどんなに成功しても、家庭での失敗を補うことはできない。」



「Where knowledge ends, religion begins.」

(知識の限界で宗教が始まる。)



「Travel teaches toleration.」

(旅は寛容を教える。)



「Every woman should marry, and no man.」

(どんな女も結婚すべきであり、どんな男も結婚すべきではない。)



「時を得る人は万物を得る。」



「Justice is truth in action.」

(正義はその実行において真理である。)



「Power has only one duty: to secure the social welfare of the People.」

(権力の唯一の義務、それは国民の社会福祉を保障することだ。)



「Success is the child of audacity.」

(成功とは大胆不敵な向こう見ずの子供である。)



「人は自分自身のことをいくらかでも知っていない限り、人類全体のことを何も知ることはできない。」



「旅は真の知識の大きな泉である。」



「Every man has a right to be conceited until he is successful.」

(成功するまでは、どんな人でもうぬぼれを持つ権利がある。)



「思いきった案がかえって通過の見込みをもっている。」



「青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。」



「人は決して死を思考すべきではない。ただ生を思考せよ。これが真の信仰である。」



「心の中で素晴らしい考えを育てなさい。なぜなら、自分が考えている以上に、素晴らしい人間にはなれないのだから。」



「存在感こそ最高の幸福である。」



「A consistent man believes in destiny, a capricious man in chance.」

(堅実な人は運命を信じ、気まぐれな人は偶然を信じる。)



「運命をあざ笑う者が幸運を手に入れるだろう。」



「われわれは常に、希望の囚人である。」



「No Government can be long secure without a formidable Opposition.」

(いかなる政府も、手ごわい野党なくしては長く安定することはできない。)



「もっとも力強い人間は公人ではない。世界を支配するのは私的生活である。諸君が評判になればなるほど力弱くなる。公人は責任ある地位にある。責任ある地位にある人間は奴隷である。」



「革命は回避されるべきではない。」



「確立した目的を持つ人間は、それを実現せねばならない。その実現のために実在しようとする意思に対しては、何も抵抗し得るものではない。」



「世界は、裏の世界を知らない世間一般の人々が想像しているものとはずいぶん違った人物によって動かされているのだよ。」



「批評家というものは、文学や芸術の面で失敗した連中である。」



「成功の秘訣は、断固とした決意にある。」



「人生にはいやなことがいっぱいある。中でも一番いやなものは、男同士の晩餐だ。」



イギリスの政治家、小説家、貴族。 ユダヤ人でありながら保守党内で上り詰めることに成功し、ダービー伯爵退任後に代わって保守党首となり、2期にわたって首相を務めた。

生誕時に貴族ではなかったこと、ユダヤ人であること、また学歴がないことの影響か、ディズレーリには成りあがり者のイメージがある。しかしディズレーリは著名な作家を父に持ち、経済的にも裕福な家庭で、文学的教養を身につけながら貴公子的に育った人物である。若いころに借金を背負っているが、借金を背負うのは貴族にも珍しくはない。ディズレーリにはもともと上流階級の素養が十分にあったのである。

加えてディズレーリは自らの血筋に誇りを持っていた。ユダヤ人は英国貴族などよりはるかに古い歴史を持つ真の貴族であり、さらに自分はそのユダヤ人の中でも「スペイン系」の「貴種」なので貴族の中の貴族だと思っていた。とりわけヒューエンデンの地主になって以降のディズレーリはその貴族意識を増大させていった。


ジョージ・ゴードン・バイロンさんの残した言葉【バイロン卿】1788年1月22日〜1824年4月19日


「And, after all, what is a lie? ‘Tis but the truth in masquerade.」

(嘘とは何か。それは変装した真実にすぎない。)


「There is something pagan in me that I cannot shake off. In short, I deny nothing, but doubt everything.」

(私の中にはふるい落とすことのできない無宗教的なものがある。私は何も否定しないが、すべてを疑う。)


「I love not man the less, but Nature more.」

(私は人を愛する心が浅いのではない。自然を愛する心が深いのだ。)


「There’s music in the sighing of a reed; There’s music in the gushing of a rill; There’s music in all things, if men had ears;」

(草のそよぎにも、小川のせせらぎにも、耳を傾ければそこに音楽がある。)


「In her first passion, a woman loves her lover, in all the others all she loves is love.」

(女は初恋では恋人に恋するが、その後は恋に恋する。)


「Man’s love is of man’s life a thing apart, ‘Tis woman’s whole existence.」

(男の恋は、その人生とは別のもの。でも女にとっては、それがすべての生き甲斐。)


「Sorrow is knowledge, those that know the most must mourn the deepest, the tree of knowledge is not the tree of life.」

(知恵は悲しみである。最も多く知る者は、最も深く嘆かねばならない。知恵の樹は生命の樹ではない。)


「Opinions are made to be changed – or how is truth to be got at?」

(意見は変えられるために述べられる。すなわち、どうやって真実をつきとめるのか?)


「Truth is always strange, stranger than fiction.」

(事実は小説より奇なり。)


「The poor dog, in life the firmest friend. The first to welcome, foremost to defend.」

(哀れな犬、人生で最も揺るぎない友。誰よりも先に迎え入れ、誰よりも先にわたしを守ろうとする。)


「Always laugh when you can. It is cheap medicine.」

(笑えるときは常に笑え。金のかからない薬だ。)


「I have had many foes, but none like thee.」

(ずいぶん敵を持ったけど、妻よ、お前のようなやつは初めてだ。)


「The best prophet of the future is the past.」

(最良なる未来の予言者は、過去なり。)


「Though women are angels, yet wedlock’s the devil.」

(女性は天使であるが、夫婦生活では悪魔である。)


「Friendship may, and often does, grow into love, but love never subsides into friendship.」

(友情は愛に成長するかもしれない。だが愛が友情に落ち着くことは決してない。)


「But words are things, and a small drop of ink, Falling like dew, upon a thought, produces. That which makes thousands, perhaps millions, think.」

(言葉は物質。一滴のインクが露のごとく、思考の上に落ちて何千もの、何百万もの人を考えさせる。)


「A great poet belongs to no country; his works are public property, and his Memoirs the inheritance of the public.」

(偉大な詩人はどの国にも属さず。その作品は公共財産であり、その手記は公共の遺産である。)


「Adversity is the first path to truth.」

(逆境は真実ヘの第一歩。)


「Pleasure’s a sin, and sometimes sin’s a pleasure.」

(快楽は罪である。そして時として罪は快楽である。)


「The ‘good old times’ – all times when old are good.」

(古きよき時代 – すべての歳月は古くなるとよくなる。)


「Society is now one polished horde, formed of two mighty tribes, the Bores and Bored.」

(社会は今、強力な二つの種族から成る。つまり、退屈な連中と退屈させられている連中から。)


「Man! Thou pendulum betwixt a smile and tear.」

(人間よ、汝、微笑みと涙との間の振り子よ。)


「Those who will not reason, are bigots, those who cannot, are fools, and those who dare not, are slaves.」

(推考しないものは偏屈者、推考できないものは愚か者、推考する勇気を持たぬものは奴隷である。)


「It is easier to die for the woman one loves than to live with her.」

(愛する女と共に暮らすよりは、愛する女のために死ぬ方がたやすい。)


「Self-defence is a virtue, Sole bulwark of all right.」

(自衛はひとつの美徳、あらゆる正義の唯一の堡塁。)


「The beginning of atonement is the sense of its necessity.」

(償いの始まりは、それが必要だという感覚である。)


「Friendship is Love without his wings!」

(友情とは翼のないキューピットである。)


「Ah! happy years! once more who would not be a boy?」

(ああ、幸せな年月よ。再び少年に戻ることを望まぬ者がいるだろうか。)


「All tragedies are finished by a death. All comedies are ended by a marriage.」

(すべての悲劇は死によって終わり、すべての喜劇は結婚によって終わる。)


「Death, so called, is a thing which makes men weep, And yet a third of life is passed in sleep.」

(死は人間を泣かせるものである。にも関わらず人生の三分の一は眠りの中に過ごされる。)


「The busy have no time for tears.」

(忙しい人間は涙のための時間を持たない。)


「They never fail who die in a great cause.」

(大義のために死ぬ者に失敗はありえない。)


イングランドの詩人。バイロン卿として知られ、単に「バイロン卿」というとこの第6代男爵を指すことが殆どである。


黒田官兵衛さんの残した言葉【戦国武将】1546年12月22日~1604年4月19日



「軍は死生の境なれば、 分別するほど大義の合戦は なりがたきものなり。」


「これはそちのためにしているのだ。乱心ではない。」



「神の罰より主君の罰おそるべし。主君の罰より臣下の罰おそるべし。そのゆえは神の罰は祈りてもまぬるべし。主君の罰は詫言して謝すべし。ただ臣下百姓にうとまれては必ず国を失う。ゆえに祈りても詫言してもその罰はまぬかれがたし。ゆえに神の罰、主君の罰より臣下万民の罰はもっとも恐れるべし。」



「総じて人には得手、不得手のあるものなり。」



「金銀を用いるべき事に用いなければ、石瓦と同じである。」



「我れ人に媚ず、富貴を望まず。」



「大将たる人は、威厳というものがなくては、万人を押さえることができぬ。さりながら、悪く心得て、威張ってみせ、下を押さえ込もうとするのは、かえって大きな害である。」



「義にあたりて命を惜むべきにあらず」



「さてさて天の加護を得させ給ひ、 もはや御心のままに成たり」



「おもひをく 言の葉なくて つゐに行く 道はまよはじ なるにまかせて」

(辞世の句)



戦国時代から江戸時代前期にかけての武将・大名。戦国の三英傑に重用され筑前国福岡藩祖となる。キリシタン大名でもあった。 諱は初め祐隆、孝隆、のち孝高といったが、一般には通称をとった黒田 官兵衛、あるいは剃髪後の号をとった黒田 如水として広く知られる。



上杉謙信さんの残した言葉【越後の虎】1530年2月18日~1578年4月19日



「我が命のある間、国家を裏切る者を平らげ、諸国を一つに帰して、貧困に陥った人々を安住ならしめる他に希望はない。もし謙信の運が弱く、この志が空しいものならば、速やかに病死を賜るべし。」



「生を必するものは死し、死を必するものは生く。」



「我は兵を以て戦ひを決せん。塩を以て敵を屈せしむる事をせじ。」



「人の落ち目を見て攻め取るは、本意ならぬことなり。」



「戦場の働きは武士として当然のことだ。戦場の働きばかりで知行を多く与え、人の長としてはならない。」



「昔時の名将は、暑日に扇をとらず、寒日に衣をかさねず、雨の日に笠を用いずして、士卒への礼とす。」



「武士は馬を我が足と思い、弓鎗を左右の手と定め、敵を撃つ刃は己の心と考え、常に武道をたしなむ事が、本意の核心である。」



「人の上に立つ対象となるべき人間の一言は、深き思慮をもってなすべきだ。軽率なことは言ってはならぬ。」



「信玄の兵法に、のちの勝ちを大切にするのは、国を多くとりたいという気持ちからである。自分は国を取る考えはなく、のちの勝ちも考えない。さしあたっての一戦に勝つことを心掛けている。」



「大事なのは義理の二字である。死ぬべきに当たってその死をかえりみず、生きる道においてその命を全うし、主人に先立つ、これこそ武士の本意である。」



家訓16ヶ条「宝在心」

一、心に物なき時は心広く体泰なり

一、心に我儘なき時は愛敬失わず

一、心に欲なき時は義理を行う

一、心に私なき時は疑うことなし

一、心に驕りなき時は人を教う

一、心に誤りなき時は人を畏れず

一、心に邪見なき時は人を育つる

一、心に貪りなき時は人に諂うことな

一、心に怒りなき時は言葉和らかなり

一、心に堪忍ある時は事を調う

一、心に曇りなき時は心静かなり

一、心に勇みある時は悔やむことなし

一、心賤しからざる時は願い好まず

一、心に孝行ある時は忠節厚し

一、心に自慢なき時は人の善を知り

一、心に迷いなき時は人を咎めず



「極楽も 地獄も先は 有明の 月の心に 懸かる雲なし」

(辞世の句)



「四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒」

(辞世の句)



戦国時代の越後国の大名。関東管領。山内上杉家16代当主。戦国時代でも屈指の戦上手とされ、その神懸った戦績から後世、軍神や「越後の虎」、「越後の龍」などと称された。 越後守護・上杉家に仕える越後守護代・長尾為景の四男として生まれ、初名は長尾 景虎。

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