故人が残した名言集【4月9日】

ペーター・グリューンベルクさんの残した言葉【物理学者・ノーベル賞】1939年5月18日~2018年4月9日



「誰からも愛されないのは、大きな苦痛です。でも、誰も愛することができないのは、生きていても死んでいるようなものです。」



ドイツの物理学者で、巨大磁気抵抗を発見した人の一人である。独ユーリヒ固体物理研究所教授。彼の研究成果はギガバイトハードディスクの成功へつながった。2007年にアルベール・フェールとともにノーベル物理学賞を受賞した。



井上ひさし さんの残した言葉【小説家】1934年11月17日~2010年4月9日



「ある選択をするということは、その選択によって生まれるはずのマイナスをすべて背負うぞということ。」



「一番大事なことは、自分にしか書けないことを、誰にでもわかる文章で書くということ。」 



「朝目覚めたときに、今日も頑張ろうと思えることが大切。そう思えなくなったら、その原因はなんなのかを自分で見つめる必要がある。」 



「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと。」



日本の小説家、劇作家、放送作家である。文化功労者、日本藝術院会員。本名は井上 廈。1961年から1986年までの本名は内山 廈。遅筆堂を名乗ることもあった。 日本劇作家協会理事、社団法人日本文藝家協会理事、社団法人日本ペンクラブ会長などを歴任した。晩年は自身の蔵書を収蔵した遅筆堂文庫を造り、運営した。



武者小路実篤さんの残した言葉【白樺派】1885年5月12日~1976年4月9日



「この世の中には色々の不幸がある。しかしその不幸からよきものを生み出そうとし、また生み出し得るものは賢い人である。」



「才能で負けるのはまだ言い訳が立つ、しかし誠実さや、勉強、熱心、精神力で負けるのは人間として恥のように思う。他では負けても、せめて誠実さと、精神力では負けたくないと思う。」



「心配しても始まらないことは心配しない方が利口だ。心配すべきことを心配しないのはよくないが、それも大胆に、いじけずに心配すべきだ。」



「僕が信用する人はどんな時でも、本音のあり場所を示す人だ。本当のことがわからない時は、わからないとはっきり言える人だ。」



「結婚は早すぎてもいけない、おそすぎてもいけない、無理が一番いけない、自然がいい。」 



「人生は楽ではない。そこが面白い。」



「私は一個の人間でありたい 誰にも利用されない 誰にも頭を下げない 一個の人間でありたい 他人を利用したり 他人をいびつにしたりしない そのかはり自分もいびつにされない 一個の人間でありたい。」



「人生と言うものは、思わぬ時に道がひらけたり、閉じたりするものだ。」



「笑はれるのを恐れるよりは心にないことを云ふのを恐れなければいけない。」



「結婚するものも仕合わせだし、しないものも仕合わせだ。どっちにも人間としての喜びがある。」



「幸福をつかむことを恐れるな。」



「人生はむつかしく解釈するから分からなくなる。」



「この道より我を生かす道はなし、この道を行く。」



「もう一歩。いかなる時も自分は思う。もう一歩。今が一番大事なときだ。もう一歩。」



「この世に生きる喜びの一つは、人間の純粋な心にふれることである。」



「桃栗三年柿八年 だるまは九年 俺は一生」 



「心の美しい者は、皆に愛されるのは事実である。そして恐らく運命にも愛されるであろう。」



「幸福は分に応じて、心がけよくして生きてゆけば誰でもなれるはずである。」



「趣味ということは馬鹿に出来ない。人間の上等下等は趣味で大概きまる。」



「働くことは讃美されるべきことである。」



「まかぬ種子は生えぬと言うが、我等は不幸の種子をまかず、幸福の種子をまくように注意すべきである。」



「君は君 我は我也 されど仲よき」



「自然、必然、当然。三つのものの、合一する道を歩く確かさ。」



「ものになるならないは、実に一寸した処で決まるのだ。昨日までものにならなかった人が、今日ちゃんとものになっていた。そう言う事実を自分は何度か見た。」



「僕は運命を信じないのです。ただ実力を磨くことだけを信用しているのですよ。」



「生まれた者は やがて死ぬ者なり 我も亦 やがて死なん だが生きてゐる間は生きる也 我らしく生きる也 何者にも頭を下げず いぢけずに生きんと思ふ」



「幸福は与えられるより、努力で獲得する方が多い。」



「他人がどうであろうと自分さえ、ちゃんとしていればいい。するだけのことをすればいい。」



「不幸からよきものを生み出そうとし、又生み出しえる者は賢い人である。与えられたる運命をもっともよく生かすということは、人間にとって大事である。」



「死の恐怖を味わうことは、その人がまだ生きてしなければならない仕事をしていないからだ。」



「自分を信じて行かなければいけない。教わるものは遠慮なく教わるがいいが、自分の頭と眼だけは自分のものにしておかなければいけない。」



「自分の力に合うことだけしろ、その他の事は、おのずと道が開けてくるまで待て。」



「何にも特色がなくとも正直に働く人は、それは新しい世界の基礎になる。」



「本当にころがつた者は起き上がる時は何か得をしてゐる。」



「どこまでも勝ちぬき、どこまでも生きぬくためには、勇敢であることが必要なのだ。そして勇敢の第一の条件は生命を捨てるのを恐れずに戦うということだ。それも弱者のため、自分の保護を要求する人のために身を犠牲として戦う。これが勇敢なものの特質である。」



「今の人は、幸福と快楽の区別を知らない。快楽を得ることを、幸福だと思っている。」



「恋はあつかましくなければ出来ないものだよ。本当の恋はあつかましいものには出来ない。」



「幸福を感じるのには童心とか、無心とか、素直さとか言うものが必要である。」



「無理してよろこぶな。理屈でよろこぶな。自然によろこべる時によろこべ。」



「色と言うものはお互いに助けあって美しくなるものだよ。人間と同じことだよ。どっちの色を殺しても駄目だよ。どの色も生かさなければ。」



「人間が死ぬ時の言葉は美しいと言われているのも、人間は死ぬ時は、自分のことを考えず、あとのことを考えるからである。」



「自分でも何かのお役に立つのだ。このことは喜びである。この喜びは自分の一生が、無意味でないことを示している。このことを幸福に感じるのである。」



「すぐれた人間は、いざという時が来ないでも、いつも全力を出して仕事をしている。」



「よき友を持つものは、自分の方でもよき友に、なれるものでなければならない。自分だけが得することは、不可能である。」



「他人に要求することを先ず自分に要求せよ。」



「愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。」



「生まれけり、死ぬまでは、生くるなり。」



「あるがままにて、満足するもの万歳。」



「尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。」



「誰もが見て、これでこそ人間だと思う一個の人間、自分はそういう人間を実に愛する。」



「まあいゝ 俺の一生を何かの役にたてて見せる ころぶ時があつても」



「一から一をひけば零である。人生から愛をひけば何が残る。土地から水分をとれば沙漠になるようなものだ。」



「最も進んだ技巧は技巧を忘れさす。」



「自分で自分を支配することが出来ない人は、不幸になりやすい。」



「友情の価値は、両方が独立性を傷つけずにつきあえるという点にあるのだ。」



「さあ、俺も立ち上がるかな まあ、もう少し坐つてゐよう」



「僕はいい画や字を見ると、自分より優れた人間がこの地上に生きていたことをはっきり知って、ありがたくなり、自分も負けていてはすまないと思う。」



「ふまれても ふまれても 我はおきあがるなり 青空を見て微笑むなり 星は我に光をあたえ給うなり」



「自分で幸福を感じている人は、それだけで満足し感謝するが、自分が幸福を感じないものは、他人に尊敬されたかったり、他人に報酬を求めたりする傾向になりやすい。」



「何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか。家のためですか。親のためですか。夫のためですか。子のためですか。自己のためですか。愛するもののためですか。愛するものを持っておいでですか。」



「自己を責めることを知っているものは善人で、他人ばかりを責めるものが悪人だ。」



「みな身から出たさびだ。さびを出すのが嫌だったら自分を純金にするか、絶えず自分を磨いていなければいけない。自分では何もせずに、さびが出るのに不平を起こすのは己を知らない者だ。」



日本の小説家・詩人・劇作家・画家。貴族院勅選議員。 姓の武者小路は本来「むしゃのこうじ」と読むが、後に「むしゃこうじ」に読み方を変更した。しかし、一般には「むしゃのこうじ」で普及しており、本人も誤りだと糺すことはなかったという。 仲間からは「武者」の愛称で呼ばれた。文化勲章受章。名誉都民。


フランシス・ベーコンさんの残した言葉【4つのイドラ】1561年1月22日~1626年4月9日



「Knowledge is power.」

(知識は力なり。)



「A wise man will make more opportunities than he finds.」

(賢者はチャンスを見つけるよりも、みずからチャンスを創りだす。)



「Good fame is like fire; when you have kindled you may easily preserve it; but if you extinguish it, you will not easily kindle it again.」

(名声は炎のようなものだ。一度つければ、保つのは簡単だが、もし消してしまえば、もう一度燃え上がらせるのは難しい。)



「It is impossible to love and to be wise.」

(恋をして、しかも賢くあることは不可能だ。)



「Reading maketh a full man, conference a ready man, and writing an exact man.」

(読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする。)



「Silence is the virtue of fools.」

(沈黙は愚者たちの美徳である。)



「They are ill discoverers that think there is no land, when they can see nothing but sea.」

(海のほか何も見えないときに、陸地がないと考えるのは、けっしてすぐれた探検家ではない。)



「Natural abilities are like natural plants; they need pruning by study.」

(生来の才能とは自然の植物のようなものである。研鑚によって余計なものを刈り取らなければならない。)



「By far the best proof is experience.」

(最上の証明とは経験である。)



「Death is a friend of ours; and he that is not ready to entertain him is not at home.」

(死は我々の友である。死を受け入れる用意の出来ていないものは、何かを心得ているとはいえない。)



「Hope is a good breakfast, but it is a bud supper.」

(希望は朝食としてはよいものだが、夕食としてはよくない。)



「In charity there is no excess.」

(慈悲にはしすぎるということがない。)



「In taking revenge, a man is but even with his enemy; but in passing it over, he is superior.」

(復讐する時、人間はその仇敵と同列である。しかし、許す時、彼は仇敵よりも上にある。)



「Our humanity is a poor thing, except for the divinity that stirs within us.」

(私たちの人間性は、私たちの内部に動く神性を除くと、貧弱なものである。)



「There is no excellent beauty that hath not some strangeness in the proportion.」

(すべて優れた美には、その釣り合いの中にいくらか奇異なものが含まれているものである。)



「If a man will begin with certainties, he shall end in doubts; but if he will be content to begin with doubts he shall end in certainties.」 

(ものごとは確信を持って始めると、疑惑に包まれて終わるのがオチである。しかし初めに疑ってかかり、じっくりそれに耐えれば、最後は確信に満ちたものになる。)



「Read not to contradict and confute; nor to believe and take for granted; nor to find talk and discourse; but to weigh and consider.」

(読書は、論争のためではなく、そのまま信じ込むためでもなく、講演の話題探しでもない。それは、熟考のためのものなのだ。)



「If money be not thy servant, it will be thy master.」

(もしお金を汝の召使いとしなければ、お金は汝の主人となるだろう。)



「Money is like muck, not good except it be spread.」

(金はこやしのようなもので、撒かなければ役に立たない。)



「The joys of parents are secret, and so are their griefs and fears.」

(親の喜びはひそかなものである。その悲しみや不安もまた同じだ。)



「人生は道路のようなものだ。一番の近道は、たいてい一番悪い道だ。」



「大衆に役立つ最上の仕事や功績は、独裁者か、あるいは子供のない男によってなされる。」



「高位にある人間は、三重に奴隷である。すなわち、君主または国家の奴隷であり、名声の奴隷であり、仕事の奴隷である。」



「家を建てるのは住むためで、人に見せるためではない。」



「学ぶのに、時間を費やしすぎるのは、怠惰である。」



「人間は自分の知っている以外のものではない。」



「説き伏せるには大胆な人を、説き勧めるには話のうまい人を、調査や観察には巧妙な人を、おいそれとは片づかない仕事には強情な一筋縄では行かない人間を用いるがよい。」



「最高の孤独は、ひとりも親友がいないことだ。親友がいなければ世界は荒野に過ぎない。」



「飲食、睡眠、運動の時間に何も考えず快活なのは、最良の長寿法のひとつである。」



「青年たちは判断するよりも発明すること、評議するよりも実行すること、決まった仕事より新しい企てに適している。」



「己自身を熱愛する人間は実は公共の敵である。」



「平和は戦争よりもよい。というのは、平時において息子たちは父親たちを埋葬し、戦時において父親たちが息子たちを埋葬するからである。」



「高みにのぼる人は、皆らせん階段を使う。」  



「子供は苦労を和らげる。しかし不幸を一段とつらいものにする。子供は人生の煩いを増す。しかし、死の思いを和らげる。」



「富は費消するためにある。費消する目的は、名誉と善行である。」



「宗教は生活の腐敗を防ぐべき香料である。」  



「富を軽蔑する、という人間をあまり信じるな。富を得ることに絶望した者が富を軽蔑するのだ。そして、こういう人間がたまたま富を得ると、何よりも始末が悪い。」



「他の人に賛成するには、やはり自分の意見をいくらか加えるのがよい方針である。」



「過ぎ去ったものは、もはや再び帰らない。賢者は現在と未来について考えるだけで手一杯であるから、過ぎ去った事柄をくよくよ考えている暇がない。」



「ある人が嘘をつくということを考えてみれば、それは、その人が神に対しては大胆であり、人間に対しては卑怯である、ということにほかならない。」



「嫉妬は常に他人との比較においてであり、比較のないところには嫉妬はない。」



「若い時は一日は短く一年は長い。年をとると一年は短く一日は長い。」



「ある本はその味を試み、ある本は呑み込み、少数のある本はよくかんで消化すべきである。」



「人間は、ある意見を、そうだと思いこむと、すべての事柄をその意見にあわせ、その意見が正当であると主張するのに、都合がいいように寄せ集めるものだ。」



「害をなすのは、心を素通りする虚偽ではなく、心の中に沈んで居座る虚偽である。」



「善がなければ、人間はただの虫けらにすぎないし、うるさい有害な劣悪な動物にとどまろう。」



「結婚のための愛は人間をつくるが、友情の愛は人間を完成する。」



「悪賢い人は勉強を軽蔑し、単純な人は勉強を称賛し、賢い人は勉強を利用する。」



「空威張りする人間は賢者に軽蔑され、愚者に感嘆され、寄生的人間にたてまつられ、彼ら自身の高慢心の奴隷となる。」



「外からの出来事が人の運の良し悪しに大いに関係することは確かだ。これには、他人の好意、機会、関係者の死、その人の美徳ゆえの機会などが入る。だが、自分の運をどう発展させていくかの問題は、その人の手中にしかない。」



「徳性は宝石のようなもので、あっさりした台にはめこまれたものが最上である。」



「大胆な人間の適切な用い方は、これを頭目として指揮させず、部下として他の指図を受けさせることにある。」



「われわれは自分の言葉を統御していると考えているが、しかし、われわれが言葉によって支配され統御されているのである。」



イギリスの哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族である。イングランド近世の人物。 「知識は力なり」の名言や、「イドラ」の概念で有名。

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