故人が残した名言集【7月5日】

南部陽一郎さんの残した言葉【理論物理学者】1921年1月18日~2015年7月5日



「自分では語らない、理論に語らせる。」



「応用して答を出すというところがまた大変でしょうけれども、とにかく基本法則さえ知っておけば何にでも取り組めるという安心感があります。」



「別の人に言わせれば何もないところに種をまくだけなんていわれます。まあそれが楽しいからやっているんですけど。人のやっていることを追いかけるよりも何か違うことをやってみようということはいつも思います。その方が競争がなくて楽ですから。」



「(ひらめきは)寝ているときが多いかなあ。夜中ですね。」



「湯川さんは寝ているときに何かひらめいたら起きて、すぐメモを取ったそうですが私はずぼらですからそんなことはしません。だから同じことを何べんも考えるはめになったりします。」



「超ひも理論や大統一理論などの標準モデルの先にある理論には理論が先走りすぎていて、実験が追いついていないという特殊な事情があります。」



「加速器のエネルギーはだいたい10年に10倍のペースで上がってきています。このペースが維持されると仮定すれば大統一理論を検証できるエネルギーの大きさに届くまで、大体あと100年程度かかると計算できます。」



「私自身の経験からいえば大事なことは大きな夢をもつこと。そして自分の好きなことをやること。何より楽しむことが大事ですね。」



「学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆し。」



日本出身、アメリカ国籍の理論物理学者。シカゴ大学名誉教授、大阪市立大学名誉教授、大阪大学特別栄誉教授、立命館アジア太平洋大学アカデミック・アドバイザー。



土居健郎さんの残した言葉【精神科医】1920年3月17日~2009年7月5日



「日本人は一方を極端に愛し、他方を極端に憎むということはあまりしない。その代わり、同一人に対し、陰では悪口をいいながら表向きはお世辞を言うことが社会的に許容され、私には親愛の情を寄せながら公ではつれなく当たることが当然のように受け取られ、アンビバレンス(二律背反)をさばいているように観察される。」



「人間は何ものかに所属するという経験を持たない限り、人間らしく存在することができない。いいかえて、人間はかつて甘えるということを経験しなければ、自分を持つことができない、といってもよいであろう。」



日本の精神科医、精神分析家。東京大学名誉教授、聖路加国際病院診療顧問。

東京生まれ。東京帝国大学医学部卒業後、米国メニンガー精神医学校、サンフランシスコ精神分析協会に留学。

キリスト教 カトリック教会の信徒であった。



水原弘さんの残した言葉【歌手】1935年11月1日~1978年7月5日



「馬鹿野郎!艶歌の歌手ってのは、読んで字の通り、てめえの生き方に艶がなくては駄目なのさ。それを、サラリーマンのようにチビチビ金を貯めるようなケツの穴の小せえことをしていちゃ、艶も花もあるもんか。黒い花びらが、黒いしおれ花になっちまうぜ!」



「自慢するわけじゃないけれど、俺はおごり酒は絶対に飲まなかった。人の金で飲む酒は絶対美味くないよ。どんなに苦しくてもいいカッコする。それが俺の身上だったんだ。それで残ったものは人間関係だけ。人間関係は俺の財産だったと思うよ。」



「馬鹿野郎、俺は死なねーよ」

(最後の言葉)



日本の歌手・俳優。愛称は「おミズ」。東京府東京市深川区出身。東京都立赤坂高等学校商業科卒業。
その歌唱力は誰もが認める実力だったが、水原自身の不器用さと、破天荒で無頼漢を気取った豪放磊落な生き方が周囲の誤解を招いたところは否めず、晩年はヒット曲にも恵まれず不遇の生活を送り、42歳の若さで亡くなった。

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