長田弘さんの残した言葉【詩人】1939年11月10日~2015年5月3日

「目は見ることをたのしむ。 耳は聴くことをたのしむ。 こころは感じることをたのしむ。 どんな形容詞もなしに。」


「本を読もう。もっと本を読もう。もっともっと本を読もう。」


「言葉の表情や身振りのなかに、物事のディテールのなかに、本質はさりげなくあらわれる。」


「誰もが人生を目的と考える。ところが、世界は誰にも、人生を手段として投げかえす。彼女は思う。人生は目的でも、手段でもない。ここから、そこへゆくまでの、途中にすぎない。」


「いつかはきっと いつかはきっとと思いつづける。それがきみの冒した間違いだった。」


「何をなすべきかを語る言葉は、果敢な言葉。しばしば戦端を開いてきた言葉です。何をなすべきでないかを語る言葉は、留保の言葉。戦争の終わりに常に残されてきた言葉です。」


「この世でいちばん難しいのは、いちばん簡単なこと。」


「もしも、絵本を自分へ贈るのなら、それは自分に『もう一つの時間』を贈ることです。もしも、絵本を誰かへ贈るのなら、それはその誰かへ、この世界への眼差しを共にしたいという思いを贈ることです。」


「読書は、自分が自分にかける電話のようなもの。自分で自分と話をする方法なのです。」


「ハイドンは一番難しい生き方を貫いた。すなわち、しごく平凡な人生を 誇りをもって、鮮やかにきれいに生きた。」


「みえてはいるが誰れもみていないものをみえるようにするのが、詩だ。」


日本の詩人、児童文学作家、文芸評論家、翻訳家、随筆家。

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