小出義雄さんの残した言葉【マラソン・中長距離選手の指導者】1939年4月15日~2019年4月24日
「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ。」
「人間はやはり、悔しい思いも経験しなければダメだと思う。悔しい思い出の数だけ、人としての力が増すと言ってもいいかもしれない。」
「褒める時には、お世辞で褒めるんじゃなくて、腹の底からそう思って相手の心に響くように褒める。叱る時には感情的に叱るんじゃなくて、相手が納得できるような意味のある叱り方をする。言葉の役割はものすごく大きいんです。言葉を大事にするのも良い指導者の条件です。」
「どんな世界であってもいい、好きなものを一つ見つけなさい。そして、夢を失うことなく最後まで持ち続けなさい。夢を持ち続ける限り、心も体も若さも保つことができます。」
「同じことを言ってても、言葉の言いようによっては、相手の受け取り方が変わってくる。だからこの選手を強くするためにはどうしたらいいか? を十分に考えてから、そこから言葉を発するようにしている。」
「お互いが幸せになるには、あなたも幸せになってね、私もなるよ、っていう考えじゃないと頂点に行けないんだよ。」
「会社にはいろいろな人がいます。能力が高い人もいればそうでない人もいる。けっしてデキる社員ばかりとは限らない。それを嘆いたり、あきらめたりしないで、少しずつでも全員がレベルアップできるように指導したほうが、絶対に楽しいし、会社も発展するはずですよ。そして指導をする時には、社員一人ひとりの個性を見て、それに合わせた方法で指導をする。それができるのが優秀な指導者じゃないのかな。」
「太陽も、月も、自分を疑ったとしたら、その瞬間に光を失うだろう。」
「苦しい顔はしてもいいけど、嫌な顔はするなよ。」
「成功できるかな? ではだめなんだ。何が何でも成功するんだ、という信念があってはじめて成功するんだ。」
「他人を超えるには、自分独自のやり方、考え方を実行しなければならない。」
「こんな田舎のへっぽこ親父でも金メダルのことばかり考えていれば、絶対世界一になれる。それを証明したかった。」
「私の教え方は、 夢と希望を持たせることです。 『勝てるよ、世界一になれるよ、 お前なら絶対出来る!』と毎日誠心誠意言い聞かせると、 心が通じて人間の脳は、 『なるほどな!』となるわけです。」
「一度しかない人生、楽しまなければ損だ。」
「強くならない子は、自分の心を閉ざしてしまっている。いくら私の経験で強くなるように指導してあげても、扉を閉めているから入っていけないのだ。」
「親やコーチのレベルで考えず、子供の身になって考えること。一緒に遊ぶつもりでやるのもいい。人は10人いたら、10人の進み具合がある。そして『認められたい』という気持ちがある。ここをうまく使うことです。」
「『おまえは、世界一になれる!』と、毎日のように言い続けたのだ。高橋(尚子選手)にしてみれば、365日『おまえは世界一になれる』と同じことを言われていると、本当はなれっこないと半信半疑でも『あれ、もしかしたらなれるのかな』とその気になってくる。だが私は本当の本気だった。」
「私は、みんなによくこういっている。『ほかの人と比較するんじゃないよ。比較しちゃ絶対に駄目だよ。いつでも、自分がいまよりも強くなることだけを考えなさい』自分をほかの人と比較すると、どうしても勝ち負けにこだわることになる。もしも負けたら、自分が嫌になってしまう。たとえ負けはしなくとも、相手が強いと、そちらのほうにばかり目がいき、ストレスを溜め込んでしまうことになる。つねにイライラした状態がつづき、しまいには選手としては駄目になってしまう。」
陸上競技の元選手。佐倉アスリート倶楽部代表取締役。マラソン・中長距離選手の指導者。順天堂大学客員教授。千葉県佐倉市出身。
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