アンソニー・ボーディンさんの残した言葉【セレブ料理人】1956年6月25日~2018年6月8日

「誰かと一緒に夜を過ごすことがあれば、翌朝にはオムレツを作ってあげよう。無欲で礼儀正しいこの行動は、世の中を良くするもの。セックスをしたいなら、まず始めにオムレツの作り方を勉強するべき。初めて男性と結ばれた女性には、素敵な思い出としてオムレツを作ってあげることが優しさなのさ。」


「アメリカの食品問題(農薬や遺伝子組み換えなど)について描いた、フードドキュメンタリーの映画が話題になっている。厳しい意見を言わせてもらうとこの『健康』や『オーガニック』といった新しい流行は怖い。こういった健康系食品の親会社はみんな一緒だし、何でもオーガニックであればいいと思っているからね。そこに、真実なんてないのさ。」


「君の体は、静かなお寺みたいなものではなく遊園地のように賑やかなもの。落ち着く必要はない、もっと楽しまなきゃ!」


「私はね、美味しい食べ物や幸せを見つけるためには、まずい食べ物を食べたり嫌な経験をしたりすることが大事だと思っているんだよ。そうでなければ、あなたの目の前に本当に素晴らしいものが出てきてもわからないでしょ?だから旅中で最悪のものに出会っても嬉しいと思えるんだよ。予想もできないことの連続こそ旅の醍醐味。決められたスケジュールなんてつくらず、寄り道を楽しもう。」


「旅って、いいことばかりじゃないよね。ときには、傷つくこともある。でも大丈夫。旅が君を変えてくれる。思い出や、意識、心や体に、旅は何かを刻んでいくんだ。その中でもいいことを吸収して成長しよう。旅した場所に、自分も何かを残せたら最高だよね。」


「旅をすると、自分で決断していく経験になるんだよ。自分でどこかへいくという強い意志をもつことは楽なことじゃないからね。」


「君のことが好きだし、尊敬もしてる。だからといって、いつも賛成する必要はないだろう?」


「旅をすると、人は変わる。君が旅をすることで、ささいだけれど、他の人の人生や世界を変えることができるのさ。わずかだけどそこに足跡を残していくようなものだよ。同じように、人生や世界も、君の心に足跡を残すんだ。傷つくこともあるけれど、結局は素晴らしいものになるんだよ。」


「誰かに朝食を作るとなったとき、いつもより素晴らしいものにするには、何をすればいいだろう?」


「失敗をしたときに、取り繕ってはダメ。認めて次のステップに進まないとね。ただし、同じ失敗は繰り返しちゃダメ。」


「スキルって、教えてもらえるものなんだよね。だけど個性っていうのは、持っているか持っていないかの違いなんだ。」


「ごはんを一緒に共有することは、人の性格や考えを知る絶好のチャンスだ。」


「おいしい食事って、たいがい、いやほとんど、シンプルなものなんだ。」


「ビジネスモデルを考えるとき、運に頼ってはダメさ。」


「おいしい食べ物や料理を求めるのは、冒険そのもの。」


「オムレツの作り方で、あなたの性格はマル分かりだよ。」


「仕事を辞める理由を、素直に言う人なんていないだろう?その理由が、お金または他にやりたいことがあるっていう以外はね。」


「料理ができることは大事。自分がおいしいご飯を食べることができるのはもちろん、友だちにも食事をふるまうことができるからね。男女ともに、料理ができるということは得なことさ。トイレにいった後おしりを拭く…なんていう当たり前のことと同様に、学ぶべきスキルだよ。」


「たまにはアイリッシュパブ風のバーで、お昼から酒を飲むのもいいね。冷えすぎてない一杯のビールを、1人で楽しむのさ。」


「家族が食事をともにする頻度と、社会問題が起きる頻度は逆説的な関係がある。ひとつ例を挙げれば、家族みんなで食事をする人は、酒店に強盗に入ったり、ドラッグの製造工場を爆破したり、コカインを製造したり、自殺をしようとしたりしません。あたたかい食事を家族で楽しむことができる家庭の子どもは、自然といい子に育つのさ。」


「もし君が、健康な若者ならできるだけ旅しよう。それも、世界中をね。ときには、床で寝る必要もあるかもしれない。世界の人が、どんな生活をして何を食べているのか、たくさん知識を吸収しよう。誰からでも学ぶことはできる。」


アメリカ合衆国の作家、シェフ、番組司会者である。著書に「シェフの災難」、「キッチン・コンフィデンシャル」等がある。

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