ジョエル・ロブションさんの残した言葉【世紀最高の料理人】1945年4月7日~2018年8月6日
「I travel a lot. If you look at my suitcase, everything is extremely well-packed and well-folded; people who travel with me are impressed at how organized I am. Some would refer to me as a maniac for this.」
(私はたくさん旅をする。私のスーツケースを見ると、すべてがきちんとパッキングされ、きれいに折りたたまれている。私と一緒に旅する人は、私の整理整頓ぶりに驚かされる。私のことを整理整頓マニアと呼ぶ人がいるくらいだ。)
「I’m open to starting restaurants anywhere as long as the produce that’s readily available is high quality. For example, I’m never doing a restaurant in Shanghai because I saw the produce available there, and it’s just not good. I won’t do a restaurant in Moscow for the same reason.」
(高い品質の食材が入手できる所なら、どこにでもレストランを開きたい。例えば、上海で店をやろうとは思わない。食材のレベルを見たが、よくない。同じ理由でモスクワでも店をやりたいとは思わない。)
「If you are killing a chicken and cooking a chicken, it has to taste like chicken. Veal has to taste like veal. You have to be able to identify what you’re eating. One of my worst experiences is when I can’t tell what I’m eating.」
(鶏を殺し、調理するなら、その料理は鶏の味がしなくてはいけない。子牛は子牛の味がしなくてはならない。何を食べているのか分かるようでなくてはならない。何を食べているのか分からない料理というのは、最悪の経験のひとつだ。)
「When I used to have a show on French TV, people would ask me how my jacket stayed spotless while cooking. Your whole area has to be clean – and you have to keep it that way.」
(以前フランスのテレビ番組に出ていた時、調理をしているのに調理服にシミがひとつもつかないのはなぜかと聞かれた。厨房全体をきれいに磨き上げ、その状態を維持しなくてはならない。)
「When you cook, you take a life. When you eat fish, or meat, you take a life. And you must be very respectful of the ingredients and that is very important.」
(料理をするということは、命を頂くことだ。魚や肉を食べる時、その命を奪っている。だからこそ食材には十分な敬意を払わなければならない。これは非常に重要なことだ。)
「Creating deluxe cuisine is like playing a sport. Always competitive. Always challenging. And if you slow down a bit, you can no longer return to the top level.」
(高級料理を作るのはスポーツに似ている。常に競争だ。絶えざる挑戦だ。少しでもスピードを緩めたら、二度とトップレベルには戻れない。)
フランスのシェフ。有名シェフとして知られている。
ポワチエ出身。15歳で、ホテル「ルレ・ド・ポワチエ」の見習いシェフとしてキャリアをスタートさせた。その後セーヌ川の船上シェフを務めた。28歳で「コンコルド・ラファエットホテル」の総料理長に就任、1976年にフランスの国家最優秀職人章(Meilleur Ouvrier de France, 略称MOF)の資格を取得。同年来日し、レストラン「ラ・ベル・エポック」で働く。1981年には独立してレストラン「ジャマン」を開店、後に店名を「ジョエル・ロブション」へと改め、現在に至る。ロブションは、レストランガイド「ゴー・ミヨ」に「世紀のシェフ」として紹介された事でも知られている。1990年代以降はフランス国外とりわけ日本での活動が豊富で、日本のフレンチ業界に与えた影響も大きく、日本のメディアでは「フレンチの神様」「フレンチの皇帝」と称されることも多い。
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