森田芳光さんの残した言葉【家族ゲーム・失楽園】1950年1月25日~2011年12月20日
「僕がずっと大切に考えてきたのは、人生の中に『山と谷』をつくるということです。たとえば画家のピカソも、僕が大好きなジャズのトランペット奏者のマイルス・デイヴィスもそう。彼らは年代ごとに新しいテーマを追って成功と失敗を繰り返し、それらが山と谷のようになって彼らの人生を起伏のある味わい深いものにしている。僕自身も、映画をつくるたびに新しいコンセプトの挑戦し、自分の人生の山脈を築いてきたつもりです。」
「ずっと山のてっぺんばかりを歩くような人生は、ドラマとして面白くありません。谷があってこそ山がある。味のある人生にするためには、谷底を経験することも必要だと思うのです。」
「何より大事なことは、ひたむきな向上心を持っているかどうか。そういう人は進化する可能性がある。」
日本の映画監督、脚本家である。 1981年に『の・ようなもの』で、長編映画監督デビューした。以降、シリアスなドラマから喜劇、ブラックコメディー、アイドル映画、恋愛映画、ホラー映画、ミステリ映画と幅広いテーマを意欲的に取り扱い、話題作を数多く発表した。
音楽の大島ミチルとは、『失楽園』『模倣犯』『阿修羅のごとく』『間宮兄弟』など多数の作品で組んでいる。森田によると、大島とのやり取りは毎回「人に見せられないようなシビアな戦い」であるという。
漫画『松田優作物語』によると、『家族ゲーム』以来の森田&松田の次回作の企画段階で、映画の題材のアイデアがなかなか出ず、苛立った松田が森田に言いがかりをつけた際、森田は「お前なんかピストルで撃ち殺してやる!」と絶叫し、その言葉があまりにもナンセンスだったことで松田は吹き出してしまい、イザコザが収まったという。
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