渋沢栄一さんの残した言葉【日本資本主義の父】1840年3月16日~1931年11月11日

「我が人生は、実業に在り。」


「世の人が元気をなくしており、社会の発展が停滞している。いままでの仕事を守って間違いなくするよりも、さらに大きな計画をして発展させ、世界と競争するのがよいのだ。」


「真の富とは道徳に基づくものでなければ決して永くは続かない。」


「我も富み、人も富み、しかして国家の進歩発達をたすくる富にして、はじめて真正の富と言い得る。」


「論語とソロバンというかけ離れたものを一つにするという事が最も重要なのだ。」


「四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。」


「私は他人が掛物とか屏風とか、その他の書画骨董に金を出すと同様に、慈善事業に金を費やすことをもって一種の道楽と思うているくらいである。」


「親から子に対して孝を励めよと強ゆるのは、かえって子を不孝の子たらしむるものである。」


「長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する。」


「不言実行と共に、また有言実行も大いによろしい。」


「得意時代だからとて気を緩さず、失意の時だからとて落胆せず、常操をもって道理を踏み通すように心がけて出ることが肝要である。」


「反対者には反対者の論理がある。それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。問題の本質的な解決には結びつかない。」


「余はいかなる事業を起こすにあたっても、利益を本位に考えることはせぬ。この事業は起こさねばならず、かの事業は盛んにせねばならずと思えば、それを起こし、関与し、あるいはその株式を所有することにする。」


「有望な仕事があるが資本がなくて困るという人がいる。だがこれは愚痴でしかない。その仕事が真に有望で、かつその人が真に信用ある人なら、資本ができぬはずがない。愚痴をこぼすような人は、よしんば資本があっても大いに為す人物ではない。」


「数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する。」


「限りある資産を頼りにするよりも、限りない資本を活用する心掛けが肝要である。限りない資本を活用する資格とは何であるか。それは信用である。」


「日本では人知れず善いことをするのが上である。自分の責任はもちろん、他人の責任までも追うことが武士道の真髄とされる。」


「大金持ちになるよりも、社会万民の利益をはかるために生きる方が有意義である。」


「お金をたくさん集めて、たくさん使うことで社会を活発にし、経済の発展を促すのがよい。お金持ちはよく集めると同時に、よく使わなければならない。」


「一個人がいかに富んでいても、社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない。」


「夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。ゆえに幸福を求むる者は、夢なかるべからず。」


「富者をうらやんでこれを嫉視するのは、自分の努力の足りぬ薄志弱行のやからのやることだ。幸福は自らの力で進んで、これを勝ち取るのみだ。」


「道は誰でも行うことができる。人はみな道を行うだけの力がある。ただその道と力との大きさに差があるだけである。」


「人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使うときには、知恵の多い人より、人情に厚い人を選んで採用している。」


「真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。」


「信用はのれんや見た目から得られるものではなく、確固たる信念から生まれる。」


「死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、生きている時の行動が大事なのだ。」


「ことに望んで感激すれば、おのずからやる気が出て奮い立つのだ。」


「男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ。」


「大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。」


「心を穏やかにさせるには思いやりを持つことが大事である。一切の私心をはさまずに物事にあたり、人に接するならば、心は穏やかで余裕を持つことができるのだ。」


「大なる欲望をもって、利殖を図ることに充分でないものは決して進むべきではない。空論に走り、うわべだけを飾る国民は、決して真理の発達をなすものではない。」


「お前は自分の立場に忠実なのは結構だが、同時に恕、つまり相方の立場も理解してやるという広い気持ちを持たねば、世の中に円満に処していくことはできない。」


「金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。」


「人生の行路は様々で、時に善人が悪人に敗けたごとく見えることもあるが、長い間の善悪の差別は確然とつくものである。悪いことの習慣を多く持つものは悪人となり、良いことの習慣を多くつけている人は善人となる。」


「交際の奥の手は至誠である。理にかない調和がとれていればひとりでにうまくいく。」


「自分が信じないことは言わず、知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、自然に言葉は少なく、行動は素早くなる。」


「一家一人の為に発する怒りは小なる怒りにて、一国の為に発する怒りは大いなる怒りである。大いなる怒りは、国家社会の進歩発展を促す。」


「たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。」


「事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。」


「人は死ぬまで、同じ事をするものではない。理想にしたがって生きるのが素晴らしいのだ。」


「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。」


「そもそも多能は、聖人の本色ではないとしても、多能なるくらいの種々の経験ある人にあらざれば真正の聖人となり得ざるべし。」


「信用はそれが大きければ大きいほど、大いなる資本を活用することができる。世に立ち、大いに活動せんとする人は、資本を造るよりも、まず信用の厚い人たるべく心掛けなくてはならない。」


「できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与えるように行動するのが、我々の義務である。」


「ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ。」


「どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。」


「全て形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である。」


「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。」


「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。」


「人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。」


「もうこれで満足だという時は、すなわち衰える時である。」


日本の実業家、慈善家。位階勲等爵位は、正二位勲一等子爵。雅号は青淵。
江戸時代末期に農民から武士に取り立てられ、明治政府では、大蔵少輔事務取扱となり、大蔵大輔、井上馨の下で財政政策を行った。退官後は実業家に転じ、第一国立銀行や理化学研究所、東京証券取引所といった多種多様な会社の設立、経営に関わり、二松學舍第3代舎長(現、二松学舎大学)を務めた他、商法講習所(現、一橋大学)、大倉商業学校(現、東京経済大学)の設立にも尽力し、それらの功績を元に「日本資本主義の父」と称される。

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