野村克也さんの残した言葉【戦後初の三冠王・ID野球】1935年6月29日~2020年2月11日
「全盛期を過ぎ、落差に耐えつつ、必死にやる、なんてことを惨めと感じる人はいるでしょう。ところが、僕はそうは思わないんですよ。なりふり構わず、自分の可能性を最後の最後まで追求する。そのほうが美しいという、これは僕の美意識です。」
「コンピューターがどんなに発達しようとしても、仕事の中心は人間だ。ならばそこには『縁』と『情』が生じる。それに気づき、大事にした者がレースの最終覇者となるのだと思う。」
「有事に強い者、それは不真面目な劣等生。」
「命令するからには、全責任は監督にある。つまり、クビになるのはおまえでなくワシや。だから、失敗してもいっこうにかまわない。おまえの失敗はおまえを使ったオレが悪いのだから、全てを出しきり、結果は神にゆだねろ。」
「人間の才能なんて、どこに隠されているか分からない。相手の話を聴いてみる。それが第一歩。そこから組織の活性化が始まる。」
「ナポレオンは『人間を動かす二つのテコがある。それは恐怖と利益である』と言った。私はこの二つに『尊敬』を加えたい。リーダーは『利益と尊敬と、少しの恐怖』で組織を動かしていくべきで、その潤滑油が『笑い(ユーモア)』だ。」
「勝っているときが一番怖い。リードしているときが一番怖い。」
「貴い知識・本質はいつの世でも、本来、単純明快である。」
「ID野球の極意は、重い予備知識と軽い先入観。」
「『もうダメ』ではなく、『まだダメ』なのだ。」
「限界が見えてからが勝負だ。」
「敵に勝つより、もっと大事なことは、常に自分をレベルアップすること。」
「未熟な組織には、原点がある。教えられることが多い。」
「不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば、器用な人間より不器用な方が、最後は勝つよ。」
「自分の持っているイメージと違うと、すぐ矯正しようとする。こんな上司のもとにいる部下は不幸。」
「部下を『信じる』というのは、リーダーの重要な資質。」
「人を判断するときは、決して結論を急がないこと。」
「リーダーシップとは人を動かす、先を読むこと。人を動かすのは生きがい、夢、希望、目標、目的、ビジョン、興味、関心。」
「コーチの第一義は、自信を無くしている、目標を失っている選手に、いかに意欲を出させるかということ。」
「『叱る』と『褒める』というのは同意語だ。情熱や愛情が無いと、叱っても、ただ怒られているというとらえ方をする。」
「組織はリーダーの力量以上には伸びない。」
「優勝というのは強いか、弱いかで決まるんじゃない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる。」
「大きな舞台になればなるほど、勝負は技術だけにとどまらない。人間そのものの対決になる。」
「どうやったらライバルとの競争に勝てるか考えたとき、1日24時間の使い方の問題だ、と思った。」
「自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる。」
「ちっぽけなプライドこそ、その選手の成長を妨げる。」
「失敗の根拠さえ、はっきりしていればいい。それは次につながるから。」
「1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう。」
「『恥ずかしい』と感じることから進歩は始まる。」
「楽を求めたら、苦しみしか待っていない。」
「重荷があるからこそ、人は努力するのである。重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけて歩いていける。」
「うまくいっているときは、周りに人がたくさん集まる。だが、一番大切なのは、どん底のとき、誰がそばにいてくれたかや。」
「好かれなくても良いから、信頼はされなければならない。嫌われることを恐れている人に、真のリーダーシップは取れない。」
「『どうするか』を考えない人に、『どうなるか』は見えない。」
京都府竹野郡網野町出身のプロ野球選手・コーチ・監督、野球解説者・野球評論家、タレント。 プロ野球では南海 、ヤクルト、阪神、東北楽天の監督を歴任したほか、日本体育大学客員教授なども務めた。
プロ野球では南海 、ヤクルト、阪神、東北楽天の監督を歴任したほか、日本体育大学客員教授なども務めた。晩年の所属事務所はエフエンタープライズで、継子の団野村が運営するKDNスポーツジャパンがマネジメント代行を行っていた。
選手としては、史上2人目の三冠王達成(世界のプロ野球史上初の捕手による三冠王)、選手出場試合数歴代2位、監督出場試合数歴代3位、通算本塁打数歴代2位、通算安打数歴代2位、通算打点数歴代2位、通算打席数1位(11970打席)、通算打数1位(10472打数)、通算犠飛数歴代1位(113犠打)、通算併殺打1位(378打)、ベストナイン19回受賞で1位などの記録を持つ。特に1963年に記録した52本塁打は後に1985年に落合博満も記録するが、その落合と並んで日本出身の日本国籍選手における1シーズン最多本塁打記録である。
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