ベンジャミン・ディズレーリさんの残した言葉【大英帝国最盛期の首相】1804年12月21日~1881年4月19日
「Action may not always bring happiness; but there is no happiness without action.」
(行動は必ずしも幸福をもたらすものではない。しかし、行動のないところに幸福はない。)
「I am prepared for the worst, but hope for the best.」
(私は最悪の事態に備え、最良の事態を期待する。)
「We are all born for love. It is the principle of existence, and its only end.」
(私たちはみな愛のために生まれる。これが存在の本質であり、唯一の目的である。)
「The greatest good you can do for another is not just to share your riches but to reveal to him his own.」
(あなたが他人にしてあげられる最も偉大なことは、あなたの富を分け与えることではなく、その人が持っている素晴らしさを示してあげることだ。)
「Little things affect little minds.」
(狭い心は、小さなことに揺らぐ。)
「Change is inevitable. Change is constant.」
(変化は不可避であり、変化は不変である。)
「One secret of success in life is for a man to be ready for his opportunity when it comes.」
(人生における成功の秘訣とは、チャンスが訪れたときにそれを生かせるよう準備を整えておくことである。)
「Despair is the conclusion of fools.」
(絶望とは愚か者の結論である。)
「What we anticipate seldom occurs; what we least expected generally happens.」
(我々が予測するものが起こることは滅多になく、我々がほとんど期待もしない事態が一般に発生する。)
「Never take anything for granted.」
(何事も決して当然であると思い込むな。)
「Characters do not change. Opinions alter, but characters are only developed.」
(性格は変わらない。見解は変えることができるが、性格はただ発達させるのみである。)
「Everything comes if a man will only wait.」
(待ちさえすれば、なんでもやってくるのだ。)
「Life is too short to be little.」
(つまらない生き方をするには、人生は短すぎる。)
「There is no education like adversity.」
(逆境に勝る教育はない。)
「Man is only great when he acts from passion.」
(人は情熱に従って行動するときのみ、真に偉大である。)
「Every production of genius must be the production of enthusiasm.」
(天才の産み出すものは、すべて情熱の産物にちがいない。)
「成功したければ、今自分が取り組んでいるテーマについて研究と献身を重ね、世の誰よりも精通しなさい。」
「我々が我々の運、不運をつくる。そして我々はこれを運命と呼んでいる。」
「成功の秘訣は、成功するまで目標から目を離さないことだ。」
「The magic of first love is our ignorance that it can never end.」
(初恋の魅力は「恋がいつかは終わる」ということを知らない点にある。)
「I never deny. I never contradict. I sometimes forget.」
(私は決して拒絶しないし、決して反対しない。忘れてしまうことは時々ある。)
「Assassination has never changed the history of the world.」
(暗殺は決して世界の歴史を変えることはなかった。)
「Great countries are those that produce great people.」
(偉大なる国とは、偉大なる人物を産する国である。)
「できるだけ女に話し掛けなさい。男にとってそれが最高の勉強なのだから。」
「Never complain and never explain.」
(決して愚痴をこぼすな。決して言い訳をするな。)
「Diligence is the mother of good fortune.」
(勤勉は幸運の母である。)
「Youth is a blunder; manhood a struggle; old age a regret.」
(青年は間違い、壮年は争い、老年は悔いる。)
「Fear makes us feel our humanity.」
(恐怖はわれわれをして人間性を感じさせる。)
「The secret of success is constancy to purpose.」
(成功の秘訣は、目的に忠実であることだ。)
「War is never a solution; it is an aggravation.」
(戦争は決して解決策ではなく、悪化させるものである。)
「One of the hardest things in this world is to admit you are wrong. And nothing is more helpful in resolving a situation than its frank admission.」
(自分の過ちを認めることほど難しいものはない。事態を解決に導くには、素直に自分の落ち度を認めるのが何よりである。)
「偉大な事業とは、そのほとんどが青年によって成し遂げられてきた。」
「Time is the great physician.」
(時は偉大な医者である。)
「Time is precious, but truth is more precious than time.」
(時は貴重であるが、真実はそれよりももっと貴重である。)
「Man is not the creature of circumstances, circumstances are the creatures of men.」
(境遇が人間を作るのではない。人間が境遇を作るのだ。)
「The fool wonders, the wise man asks.」
(愚者は不思議に思い、賢者は尋ねる。)
「誠実にまされる知恵なし。」
「たった一冊の本しか読んだことのない者を警戒せよ。」
「Never apologize for showing feeling. When you do so, you apologize for the truth.」
(感情を表すことを悪いことだと思ってはならない。もしそう思うなら、あなたは真実を表現したことを悪いと思っているのだ。)
「How much easier it is to be critical than to be correct.」
(批判的であることは、正しくあることよりもなんともたやすいことか。)
「Talk to a man about himself and he will listen for hours.」
(人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる。)
「To be conscious that you are ignorant is a great step to knowledge.」
(無知であることを自覚するのは、知識向上の大きな一歩である。)
「There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics.」
(嘘には三種類ある。嘘と大嘘、そして統計である。)
「公的な生活でどんなに成功しても、家庭での失敗を補うことはできない。」
「Where knowledge ends, religion begins.」
(知識の限界で宗教が始まる。)
「Travel teaches toleration.」
(旅は寛容を教える。)
「Every woman should marry, and no man.」
(どんな女も結婚すべきであり、どんな男も結婚すべきではない。)
「時を得る人は万物を得る。」
「Justice is truth in action.」
(正義はその実行において真理である。)
「Power has only one duty: to secure the social welfare of the People.」
(権力の唯一の義務、それは国民の社会福祉を保障することだ。)
「Success is the child of audacity.」
(成功とは大胆不敵な向こう見ずの子供である。)
「人は自分自身のことをいくらかでも知っていない限り、人類全体のことを何も知ることはできない。」
「旅は真の知識の大きな泉である。」
「Every man has a right to be conceited until he is successful.」
(成功するまでは、どんな人でもうぬぼれを持つ権利がある。)
「思いきった案がかえって通過の見込みをもっている。」
「青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましいものだ。」
「人は決して死を思考すべきではない。ただ生を思考せよ。これが真の信仰である。」
「心の中で素晴らしい考えを育てなさい。なぜなら、自分が考えている以上に、素晴らしい人間にはなれないのだから。」
「存在感こそ最高の幸福である。」
「A consistent man believes in destiny, a capricious man in chance.」
(堅実な人は運命を信じ、気まぐれな人は偶然を信じる。)
「運命をあざ笑う者が幸運を手に入れるだろう。」
「われわれは常に、希望の囚人である。」
「No Government can be long secure without a formidable Opposition.」
(いかなる政府も、手ごわい野党なくしては長く安定することはできない。)
「もっとも力強い人間は公人ではない。世界を支配するのは私的生活である。諸君が評判になればなるほど力弱くなる。公人は責任ある地位にある。責任ある地位にある人間は奴隷である。」
「革命は回避されるべきではない。」
「確立した目的を持つ人間は、それを実現せねばならない。その実現のために実在しようとする意思に対しては、何も抵抗し得るものではない。」
「世界は、裏の世界を知らない世間一般の人々が想像しているものとはずいぶん違った人物によって動かされているのだよ。」
「批評家というものは、文学や芸術の面で失敗した連中である。」
「成功の秘訣は、断固とした決意にある。」
「人生にはいやなことがいっぱいある。中でも一番いやなものは、男同士の晩餐だ。」
イギリスの政治家、小説家、貴族。 ユダヤ人でありながら保守党内で上り詰めることに成功し、ダービー伯爵退任後に代わって保守党首となり、2期にわたって首相を務めた。
生誕時に貴族ではなかったこと、ユダヤ人であること、また学歴がないことの影響か、ディズレーリには成りあがり者のイメージがある。しかしディズレーリは著名な作家を父に持ち、経済的にも裕福な家庭で、文学的教養を身につけながら貴公子的に育った人物である。若いころに借金を背負っているが、借金を背負うのは貴族にも珍しくはない。ディズレーリにはもともと上流階級の素養が十分にあったのである。
加えてディズレーリは自らの血筋に誇りを持っていた。ユダヤ人は英国貴族などよりはるかに古い歴史を持つ真の貴族であり、さらに自分はそのユダヤ人の中でも「スペイン系」の「貴種」なので貴族の中の貴族だと思っていた。とりわけヒューエンデンの地主になって以降のディズレーリはその貴族意識を増大させていった。
コメント