アンリ・フレデリック・アミエルさんの残した言葉【アミエルの日記】1821年9月27日~1881年5月11日
「決心する前に、完全に見通しをつけようとする者は、決心することはできない。」
「嫉妬は利己心の一番情熱的な形式、自分を忘却し、自分を従属させることができない専制的な気難しい虚栄心の強い自我の高揚である。」
「他者を幸福にすることは、一番確実な幸福である。」
「社会生活では習慣は格言に勝る。習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。」
「民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが普通選挙の手品師・ペテン師の業である。」
「生活とは、習慣の織物である。」
「将来を思い煩うな。現在為すべきことを為せ。その他は神の考えることだ。」
「信用は鏡のガラスのようなものである。ひびが入ったら元通りにはならない。」
「いかに老年に成長するかを知ることは英知の傑作であり、生活の偉大な技術における最も難しい章のひとつである。」
「心が変われば態度が変わり、態度が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わり、人格が変われば人生が変わる。」
「幸福の真の名前は『満足』である。」
「正直にしよう。正直であることは雄弁と徳業との秘訣であり、正直であることには道徳的な影響力がある。」
「革命とは何か。それは自分の旗に記したある主義の名のもとに、権力の把握に成功した暴徒のことである。」
「才ある人間は才のみしか認めず、才しか許さない。すべての権威を嘲笑し、すべての迷信を面白がり、すべての掟に反抗したい気持ちを起こす。」
「女はなぜとか、何のためにとかいった理由なしに愛されることを望むものだ。つまり、美しいからとか、善良であるとか、聡明であるとかいった理由によってではなく、彼女が彼女自身であるという理由によって愛されることを望むものだ。」
スイスの哲学者、詩人、批評家。30年にわたって書かれ、死後に出版された「アミエルの日記」が有名である。
アミエルは数多くの詩集、歴史研究や哲学研究の著作、哲学的エッセイを刊行している。それらはドイツ観念論の影響を受けたものである。彼が存命時に出版した最も世間の評判をとった作品は、愛国主義的で戦争賛歌的な詩、Roulez, tambours! である。アミエルが有名になったのは、その『日記』による。これは彼の死後発見されたものである。発見されて間もなく2巻本として刊行されるやいなやその思想の明晰さ、内省の誠実さ、個々の正確さ、実存の諦念的な幻想や自己批判的な傾向などにより、世間の耳目を引き寄せた。この日記は、19世紀末から20世紀のスイスのみならずヨーロッパの作家たちにも大きな影響を及ぼした。その影響をこうむった作家の中には、レフ・トルストイも挙げられる。日本でも戦前から翻訳され、河野与一訳や土居寛之抄訳で長く読まれている。 「心が変われば行動が変わる/行動が変われば習慣が変わる/習慣が変われば人格が変わる/人格が変われば運命が変わる/運命が変われば人生が変わる」が有名である。
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