ウィンストン・チャーチルさんの残した言葉【ヒトラーから世界を救った男】1874年11月30日~1965年1月24日
「Kites rise highest against the wind – not with it.」
(凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。)
「Never, never, never, never give up.」
(決して屈するな。決して、決して、決して!)
「To build may have to be the slow and laborious task of years. To destroy can be the thoughtless act of a single day.」
(築き上げることは、多年の長く骨の折れる仕事である。破壊することは、たった一日の思慮なき行為で足る。)
「A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.」
(悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見出す。楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見出す。)
「I am an optimist. It does not seem too much use being anything else.」
(私は楽観主義者だ。それ以外のものであることは、あまり役に立たないようだ。)
「The greatest lesson in life is to know that even fools are right sometimes.」
(人生最大の教訓は、愚かな者たちでさえ時には正しいと知ることだ。)
「It is a mistake to try to look too far ahead. The chain of destiny can only be grasped one link at a time.」
(先を見すぎてはいけない。運命の糸は一度に一本しかつかめないのだ。)
「Without courage, all other virtues lose their meaning.」
(勇気がなければ、他のすべての資質は意味をなさない。)
「The price of greatness is responsibility.」
(偉大さの代償は、責任である。)
「The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.」
(過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう。)
「Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.」
(成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。)
「Courage is what it takes to stand up and speak; courage is also what it takes to sit down and listen.」
(勇気とは、起立して声に出すことである。勇気とはまた、着席して耳を傾けることでもある。)
「I never worry about action, but only inaction.」
(行動する事は少しも恐れはしない。恐れるのは、ただ無為に時を過ごす事だけだ。)
「My most brilliant achievement was my ability to be able to persuade my wife to marry me.」
(私の業績の中で最も輝かしいことは、妻を説得して私との結婚に同意させたことである。)
「It is a fine thing to be honest, but it is also very important to be right.」
(正直であることは立派なこと。しかし正しくあることも大事だ。)
「Now this is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning.」
(今は終わりではない。これは終わりの始まりですらない。しかしあるいは、始まりの終わりかもしれない。)
「If you’re going through hell, keep going.」
(もしも地獄の真っ只中にいるのなら、そのまま突き進むがいい。)
「A lie gets halfway around the world before the truth has a chance to get its pants on.」
(嘘が世界を半周したころ、真実はまだズボンを履こうとしている。)
「We make a living by what we get, but we make a life by what we give.」
(我々は得ることで生計を立て、与えることで生きがいを作る。)
「You will make all kinds of mistakes; but as long as you are generous and true, and also fierce, you cannot hurt the world or even seriously distress her.」
(幾度となく過ちを犯すだろう。だが、寛大で誠実で情熱を持っていれば、世界を傷つけることも深刻に悩ませることもない。)
「To improve is to change; to be perfect is to change often.」
(向上とは変化である。完全になるとは、しばしば変化することである。)
「History will be kind to me, for I intend to write it.」
(私が書くつもりになるくらいだから、歴史は私にとって親切なのだろう。)
「If we win, nobody will care. If we lose, there will be nobody to care.」
(私たちが勝ったとしても、たいしたことじゃない。でも、私たちが負けたら、かまってくれる人など誰もいなくなるだろう。)
「I’m always ready to learn, although I do not always like being taught.」
(私はいつでも学ぶことをいとわないが、教えられるのをいつも好むわけではない。)
「I have nothing to offer but blood, toil, tears, and sweat.」
(私は血と苦労、涙と汗以外に捧げるべきものを持たない。)
「I like pigs. Dogs look up to us. Cats look down on us. Pigs treat us as equals.」
(私は豚が好きだ。犬は我々を尊敬し、猫は我々を見下す。しかし、豚は我々を対等に扱ってくれる。)
「The inherent vice of capitalism is the unequal sharing of blessings. The inherent virtue of socialism is the equal sharing of miseries.」
(資本主義の欠点は、幸運を不平等に分配してしまうことだ。社会主義の長所は、不幸を平等に分配することだ。)
「Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.」
(成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である。)
「It is not enough that we do our best; sometimes we must do what is required.」
(全力を尽くすだけでは十分ではない。時には必要なことをやらなければ。)
「Attitude is a little thing that makes a big difference.」
(態度と言うのはちょっとしたものだが、大きな違いを生み出す。)
「The short words are the best, and the old words best of all.」
(短い言葉が最高だ。なおかつ古い言葉なら、まったく申し分ない。)
「You have enemies? Good. That means you’ve stood up for something, sometime in your life.」
(敵がいる? 良いことだ。それは、人生の中で何かのために立ち上がったことがあるという証だ。)
「Statistics are like a drunk with a lamppost: used more for support than illumination.」
(統計とは、街灯の柱と酒を飲むようなもの。照明というより、支え棒としてのほうが活用されている。)
「It has been said that democracy is the worst form of government except all the others that have been tried.」
(民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすればの話であるが。)
「Continuous effort – not strength or intelligence – is the key to unlocking our potential.」
(力や知性ではなく、地道な努力こそが能力を解き放つ鍵である。)
イギリスの政治家、軍人、作家。
第二次世界大戦を機にチャーチルは海軍大臣として閣僚に復帰したが、北欧戦で惨敗。しかしこの惨敗の責任はチェンバレン首相に帰せられ、1940年に後任として首相職に就き、1945年の勝利達成まで戦争を主導した。西方電撃戦、ギリシャ・イタリア戦争、北アフリカ戦線でドイツ軍に敗北するが、バトル・オブ・ブリテンでは撃退に成功した。独ソ戦開始のためスターリンのソ連と協力し、またルーズベルト大統領のアメリカとも同盟関係となった。
しかし1941年12月以降の日本軍参戦後に、東方植民地である香港やシンガポールをはじめとするマレー半島一帯のイギリス軍敗退による相次ぐ陥落やインド洋からの放逐などの失態を犯した上に、ドイツ軍によるトブルク陥落でイギリスの威信が傷付き、何とかイギリスの植民地として残っていたインドやエジプトでの反英闘争激化を招いた。
1944年6月にノルマンディー上陸作戦で攻勢に転じたものの、1945年5月にナチス・ドイツが降伏すると労働党が挙国一致内閣を解消し、同年7月の総選挙でアトリー政権が成立し保守党は惨敗した。第二次世界大戦で戦勝国の地位を獲得した中、チャーチルは野党党首に落ちたものの冷戦下で「鉄のカーテン」演説を行うなど独自の反共外交を行い、ヨーロッパ合衆国構想などを推し進めた。イギリスはアメリカとソ連に並ぶ戦勝国の地位を得たが、大戦終結後にアトリー労働党政権がインド等の植民地を手放していくことを、帝国主義の立場から批判し植民地独立の阻止に力を注いだが、大英帝国は植民地のほぼ全てを失い消滅することとなり、世界一の植民地大国の座を失って米ソの後塵を拝する国に転落した。
1951年に再び首相を務め、米ソに次ぐ原爆保有を実現し、東南アジア条約機構参加など反共政策も進めた。1953年、ノーベル文学賞受賞。1955年にアンソニー・イーデンに保守党党首及び首相職を引き継がせ政界から退いた。
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