アガサ・クリスティさんの残した言葉【ミステリーの女王】1890年9月15日~1976年1月12日
「The best time to plan a book is while you’re doing the dishes.」
(台所で皿洗いしているときが、本のプランをたてるのに最もよい時間です。)
「Time is the best killer.」
(時間は最も優秀な殺人者です。)
「Everybody said, “Follow your heart”. I did, it got broken.」
(みんなが「自分の心に従いなさい」と言ったわ。その通りにしたら、心が折れたの。)
「Never tell all you know – not even to the person you know best.」
(知っていることをすべて話してはいけない - 最もよく知る人物でさえも。)
「Where large sums of money are concerned, it is advisable to trust nobody.」
(多額の金が絡んでいるところでは、誰も信用しないことです。)
「If you place your head in a lion’s mouth, then you cannot complain one day if he happens to bite it off.」
(もしライオンの口の中にあなたの頭を入れてしまったら、ある日ふとライオンがあなたの頭を食いちぎったとしても文句を言えません。)
「It is really a hard life. Men will not be nice to you if you are not good-looking, and women will not be nice to you if you are.」
(本当につらい人生よ。美しくなければ男性は冷たいし、美人なら女性が冷たいわ。)
「An archaeologist is the best husband any woman can have; the older she gets, the more interested he is in her.」
(どんな女性にとっても最良の夫というのは、考古学者に決まっています。妻が年をとればとるほど、夫が興味をもってくれるでしょうから。)
「If one sticks too rigidly to one’s principles, one would hardly see anybody.」
(自分の主義にあまりにも強く固執するならば、誰かを理解するのは難しいでしょう。)
「The truth, however ugly in itself, is always curious and beautiful to seekers after it.」
(真実は、それ自体は醜いが、それを探し求める人にとっては常に好奇心をそそり、美しいものです。)
「I don’t think necessity is the mother of invention – invention, in my opinion, arises directly from idleness, possibly also from laziness. To save oneself trouble.」
(私は「必要は発明の母」だとは思わない。思うに、発明とは「怠惰」から生まれるものである。面倒くさいことを避けるために。)
「One doesn’t recognize the really important moments in one’s life until it’s too late.」
(人生で本当に重要な瞬間は、手遅れになるまでわからない。)
「They were good days, Yes, they have been good days…」
(それは良き日々だった。それは良き日々として、今もある。)
「One of the luckiest things that can happen to you in life is, I think, to have a happy childhood.」
(幸せな子供時代を送った人は、もっとも幸運な人だといえます。)
「But surely for everything you have to love you have to pay some price.」
(だが、確かなことは、あなたが愛せずにはいられないすべてものに対して、あなたは何らかの代償を払わねばならない。)
「If the fact will not fit the theory – let the theory go.」
(もし事実が理論と合わないとしたら、捨てるのは理論の方ね。)
「One can never go back, that one should not ever try to go back – that the essence of life is going forward. Life is really a One Way Street.」
(人生は決して後戻りできません。進めるのは前だけです。人生は一方通行なのですよ。)
「Most successes are unhappy. That’s why they are successes – they have to reassure themselves about themselves by achieving something that the world will notice.」
(ほとんどの成功者は不幸であり、だから彼らは成功者なのです。彼らは世界が認める何かを成し遂げることによって、自分自身を安心させなければなりません。)
「Any woman can fool a man if she wants to and if he’s in love with her.」
(どんな女も男を欺くことができる。もし彼女がそれを望み、彼が彼女に恋しているなら。)
「I like living. I have sometimes been wildly, despairingly, acutely miserable, racked with sorrow, but through it all I still know quite certainly that just to be alive is a grand thing.」
(私は生きていることが好きだ。時々狂わんばかりに、絶望的に、胸が痛いほど惨めになり、悲しみに身もだえするけれども、その間も生きていること自体は素晴らしい、とはっきりと自覚している。)
「One of the saddest things in life, is the things one remembers.」
(人生で最も悲しいことの一つは、人は覚えているということです。)
「Good advice is always certain to be ignored, but that’s no reason not to give it.」
(良いアドバイスというのは常に無視されるものです。しかし、それは良いアドバイスを与えない理由にはなりません。)
「Curious things, habits. People themselves never knew they had them.」
(癖とは不思議なものだ。人々は自分自身の癖に気づいていないのだから。)
「Everything that has existed, lingers in the Eternity.」
(存在していたものすべては、永遠に生き続ける。)
「Instinct is a marvelous thing. It can neither be explained nor ignored.」
(本能とは驚くべきものです。それは説明することも無視することもできないのです。)
「Never do anything yourself that others can do for you.」
(他人があなたのためにできることは、決して自分でしないこと。)
「Very few of us are what we seem.」
(見た目通りの人はめずらしい。)
「The tragedy of life is that people do not change.」
(人生の悲劇は、人は変わらないということです。)
イギリス生まれの推理作家である。発表された推理小説の多くは世界的なベストセラーとなり「ミステリーの女王」と呼ばれた。英国推理作家のクラブであるディテクションクラブの第4代会長。メアリ・ウェストマコット 名義の小説が6作品ある。
1920年、数々の出版社で不採用にされたのち、ようやく『スタイルズ荘の怪事件』を出版し、ミステリ作家としてデビューする。1926年に発表した『アクロイド殺し』における大胆なトリックと意外な真犯人を巡って、フェアかアンフェアかの大論争がミステリ・ファンの間で起き、一躍有名となる。また、この年には母が死去しており、アガサは謎の失踪事件を起こす。1928年にアーチボルドと離婚するが、1930年の中東旅行で出会った、14歳年下の考古学者のマックス・マローワンとその年の9月11日に再婚する。
この結婚について「クリスティはなぜ彼と結婚したかと問われて『だって考古学者なら、古いものほど価値を見出してくれるから』と答えた」という逸話がある。一説によると誰かが流した心ないジョークで、アガサは作者を殺してやるといきまいていたとも言われるが、孫のマシュー・プリチャードはアガサ自身が冗談めかしてこのように語ったとしている。
1943年に『カーテン』および『スリーピング・マーダー』を執筆。死後出版の契約を結ぶ。私生活では孫マシュー・プリチャードが誕生している。
1973年に『運命の裏木戸』を発表。これが最後に執筆されたミステリ作品となった。
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