フランツ・カフカさんの残した言葉【変身】1883年7月3日~1924年6月3日
「In the struggle between yourself and the world, back the world.」
(あなたと世の中との戦いなら、世の中のほうに賭けなさい。)
「There is a destination but no path; what we call path is hesitation.」
(あるのは目標だけだ。道はない。われわれが道と呼んでいるのは、ためらいに他ならない。)
「The true way is along a rope that is not spanned high in the air, but only just above the ground. It seems intended more to cause stumbling than to be walked upon.」
(真の道は一本の綱の上に通じている。その綱は空中に張られているのではなく、地面のすぐ上に張ってある。渡って歩くためよりは、つまずかせるためのものであるらしい。)
「There are two cardinal sins from which all others spring: Impatience and Laziness.」
(人間には他のあらゆる罪悪がそこから出てくる二つの主な罪悪がある。すなわち短気と怠惰。)
「The fact that there is nothing but a spiritual world deprives us of hope and gives us certainty.」
(精神の世界以外には何も存在しないという事実、これが、われわれから希望を奪い取って、われわれに確信を与える。)
「A book must be the axe for the frozen sea inside us.」
(書物は我々のうちなる凍った海のための斧なのだ。)
「Life without truth is not possible. Truth is perhaps life itself.」
(真実のない生というものはありえない。真実とは多分、生そのものであろう。)
「Youth is happy because it has the capacity to see beauty. Anyone who keeps the ability to see beauty never grows old.」
(青春が幸福なのは、美しいものを見る能力を備えているためです。美しいものを見る能力を保っていれば、人は決して老いぬものです。)
「Beyond a certain point there is no return. This point has to be reached.」
(ある地点からは、もはや立ち帰ることはできない。その地点まで到達しなければならぬ。)
「A cage went in search of a bird.」
(鳥籠が鳥を探しに出かけていった。)
「Not everyone can see the truth, but he can be it.」
(誰もが真実を見ることはできない。しかし真実であることはできる。)
「The spirit becomes free only when it ceases to be a support.」
(精神は支えであることをやめるときに、はじめて自由となる。)
「Many a book is like a key to unknown chambers within the castle of one’s own self.」
(多くの書物には、自分自身の城内の未知の広間を開く、鍵のような働きがある。)
「恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。」
「ただ詩のみが、常に真理へと到る道だ。」
「One of the most effective temptations practiced by the devilish [element] is the invitation to a fight.」
(悪の最も効果的な誘惑手段の一つは闘争への誘いだ。)
「Evil knows of the Good, but Good does not know of Evil.」
(悪は善のことを知っている。しかし善は悪のことを知らない。)
「信頼が失われたならば、何を語っても意味がない。」
「All human errors are impatience, a premature breaking off of methodical procedure, an apparent fencing-in of what is apparently at issue.」
(人間のあらゆる過ちは、すべて焦りから来ている。周到さをそうそうに放棄し、もっともらしい事柄をもっともらしく仕立ててみせる。)
「天空は動いても、次なる未来を教えはしない。」
「結婚はしてもしなくても後悔するものである。」
「歴史はたいてい役所仕事によって創作されるのです。」
「なぜ、人間は血のつまったただの袋ではないのだろうか。」
「Test yourself on mankind. It is something that makes the doubter doubt, the believer believe.」
(人間を吟味せよ。疑う者には疑わせ、信じる者には信じさせよ。)
「生の瓦礫のうちからのみ自由が目覚め、かかる瓦礫のうちにのみ人間は生きることができる。」
「Paths are made by walking.」
(人が通ったところに、道は出来る。)
「無難なことからではなく、正しいことから始めよ。」
「探し求める者は、見つけることができないが、探し求めない者は見出される。」
「わたしは自由です。だから道に迷ったのです。」
「人生の意味とは、それが終わるということです。」
「寝て、起き、寝て、起き。みじめな人生。」
「恐れをもつことは不幸だ。それゆえに、勇気をもつことが幸せなのではなく、恐れをもたないことが幸せなのだ。」
「神はクルミを与えてくださる。でも、それを割ってはくださらぬ。」
「自分を傷つけたり、刺したりするような本だけを読むべきだと思う。」
「あなたの口のなかに食べ物がある限り、すべての問題は、とりあえず解決されたのです。」
「執筆しない物書きは、狂気を求める怪物です。」
「愚かさによってのみ、彼らは自分に自信を与えることができるのだ。」
「知性のはじまりの最初の兆候は、死にたいと願うことだ。」
「本は麻薬です。」
「死ぬものは皆、生きている間に目的を持ち、だからこそ、あくせくして命をすり減らす。」
出生地に即せば現在のチェコ出身のドイツ語作家。プラハのユダヤ人の家庭に生まれ、法律を学んだのち保険局に勤めながら作品を執筆、どこかユーモラスで浮ついたような孤独感と不安の横溢する、夢の世界を想起させるような独特の小説作品を残した。
その著作は数編の長編小説と多数の短編、日記および恋人などに宛てた膨大な量の手紙から成り、純粋な創作はその少なからぬ点数が未完であることで知られている。
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