安藤百福さんの残した言葉【チキンラーメンの父】1910年3月5日~2007年1月5日

「苦言を聞き分けられる人間は成長するが、甘える人間はその段階で成長が止まる。」


「事業を始めるときは成功を語るな。失敗から考えろ。大きな目標があれば、戦略はおのずと生じてくる。細心大胆であれ。いつも心の窓を開けておけ。するとほかの人には見えないものまで見えてくる。開発リーダーに必要なのは安易に妥協しない頑固さである。」


「発明はひらめきから。ひらめきは執念から。執念なきものに発明はない。ひとつこころみては捨てていく。考えて、考えて、考え抜け。私が考え抜いた時には血尿が出る。私は眠るときもメモと鉛筆を枕元に用意する。あなたも四六時中考える習慣をつけなさい。」


「失敗するとすぐに仕事を投げ出してしまうのは、泥棒に追い銭をやるのとやるのと同じだ。転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんでこい。逆境に立ってすべての欲とこだわりとを捨て去ったとき、人は思わぬ力を発揮できる。」


「私が無一文になったとき、失ったものは財産だけではないか、そのぶんだけ経験が血や肉になって身についたと考えた。」


「会社が良い仕事をしたから儲かるのである。儲けとは答えであって、儲け主義とは違う。」


「明確な目標を定めたあとは、執念だ。ひらめきも執念から産まれる。」


「まず理想的な商品を作ってから生産設備を整えよ。生産しやすい商品を開発の第一に目標にしてはならない。」


「大きな目標があれば、戦略は自ずと生じてくる。」


「惰性に流れることが一番恐い。従来のやり方を否定して、どこかで流れを変えなければならない。」


「金さえあれば何をしてもいいという訳ではない。人間の心まで金では買えない。」


「自立しなさい。自分がしっかりと立たなければ、人を助けたり、引っ張っていったりすることはできません。」


「中途半端なことは言ってはならない。自分で自信が持てないことに、誰が耳を傾け、協力してくれるだろうか。」


「人の欲望はキリがない。不平不満が募って己を不幸にするばかりだ。」


「発明や発見には立派な設備や資金はいらない。新しいものを創造する力がなければ企業は存続できません。自分の周囲にいつも好奇の目を向けろ。消費者のニーズや時代を読むヒントは日常生活のいたるところに転がっている。明日になれば今日の非常識は常識になっている。子供のようにいつも『なぜ?』と疑問を発しなさい。」


「開発リーダーに必要なのは、安易に妥協しない頑固さである。」


「高い山の後ろには、必ず深い谷が待ち受けている。 順調な時ほど危機が訪れる。問題ないと考えること自体が問題である。」


「私は医者や弁護士であっても、専門家の言うことを鵜呑みにはしない。 ときには素人の発想が正しいこともある。 素人だからこそ常識を超えた発想ができる。 人間はなまじ知識があるから本質がわからなくなる。」


「素人だから飛躍できる。」


「社員はもとより、社会全体がトップの姿勢を見ている。社長の座は十字架を背負っているようなものだ。」


「夢の多い企業には、若さとエネルギーがある。それが少しずつ現実のものとなるとき、飛躍的に成長できる。」


「私は調査機関などあてにはしない。『答えは、直接、消費者から頂戴する』。自分で見、聞き、実感するのが変わらぬ私の主義である。」


「事業と財産を失い裸一貫、絶対の窮地からの出発であったからこそ、並ではない潜在能力が発揮出来たのではなかろうか。逆説的に言えば、私に事業失敗がなければこれほどの充実した瞬間は持てなかっただろうし、即席メンを生み出すエネルギーも生まれなかっただろう。」


「創造、開発は企業繁栄の原動力である。新しい物を生み出していく力がなければ、企業の成長は鈍化せざるを得ない。」


「力で動かそうとするから人の心が離れていく。」


「ぶち壊してしまえば、必ずあとから何かの芽が出る。」


「企業に永遠はなく、いつ寿命が尽きるかわからない。だから仕事は健康なうちに次の世代に渡していくべきである。」


「下を見て安心してはいけない。必ず上には上がある。」


「自画自賛するな。第三者を持って語らしめよ。」


「協調は大事だが、競争することはもっと大事だ。」


「私は事業に失敗して財産を失い、48歳から再出発した。60歳、70歳からでも新たな挑戦はある。人生に遅すぎるということはない。私の人生は波乱の連続だった。成功の喜びに浸る間もなく、何度も失意の底に突き落とされた。しかし、苦しい時の経験がいざというときに常識を超える力を発揮させてくれた。」


「わずかな可能性でも、それに挑戦しつづけている限り、人生に退屈するということはない。」


「即席めんの開発に成功した時、私は48歳になっていた。遅い出発とよく言われるが、人生に遅すぎるということはない。50歳でも60歳でも新しい出発はある。」


「みずからの足で歩き、みずからの目で確認しなさい。そうでなければあなたの話には重みも説得力もない。情報には鮮度がある。すべての人が良いという意見は信用できない。情報は自分の目と耳で集めろ。机の上でいくら思案しても、優れた発想は生まれない。」


「私は行く先々で、人が集まっていれば覗き込む。 商品に触ってみる。触ってわからなければ質問をする。 質問してわからなければ買って帰る。子供のように、いつも『なぜ?』と疑問を発しなさい。」


「石の上にも三年という言葉がある。わたしの場合は五年だった。事業では三年は少し短すぎる。一、二年で自分の仕事に見切りをつけるとすれば、いつになっても大成しない。三年やって自己満足すれば、進歩はストップする。」


「企業力とは、問題が生じた場合、一眼となってことに当たる仕組みにほかならない。」


「即席めんの発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった。過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋がっている。」


「物事は漠然と考えていてはだめだ。一心不乱に考え続けているからこそ、睡眠中にふっとアイデアが浮かび上がってくる。」


「利益とは結果であって、それを目的としてはならない。会社はよい仕事をしたらもうかるのである。もうけ主義とは違う。」


「仕事を戯れ化せよ。そうすることによって仕事から大きな喜びを得ることができる。生きてゆく力さえも、そこから手に入れることができる。」


「時代の変化に対応するのではなく変化を創り出せ。」


「集中するとはある意味では捨てることです。『選択』するということはいくつかの選択肢の中から一つを選ぶことです。ほかのものは捨てねばなりません。」


「時は命なり。時計の針は時間を刻んでいるのではない。自分の命を刻んでいるのだ。神はすべての人に1日24時間を与えられた。時間だけは金持ちにも貧乏人にも平等であるが、取り返しがつかない。最大のコストは時間である。24時間働くことは、24時間会社にいることではない。」


「儲からない事業に執着するのは、種のない土地に水と肥料をやるようなもんです。 まったく意味がないし、人生の無駄です。 そういう時は、撤退する勇気も必要なんです」


「最大のコストは時間である。24時間働くことは、24時間会社にいることではない。」


「人のやっていないことをやると実りが大きい。やれそうもないことを成し遂げるのが仕事というものである。」


「競争とは知恵比べであり、知恵ある会社には自ずと人が集まる。落ち目になると人は去っていく。」


「市場調査の結果とは、過去のデータの集大成にすぎない。建前意見の集約でもある。それだけで、未来を決定することは危険である。」


「転んでもただでは起きるな。そこらへんの土でもつかんで来い。」


「モラルが確立されていない企業風土では、どんな制度も形骸化してしまう。」


「人間には二つの心がある。一つはいいことをやりたい。もう一つはやりたいことをやりたい。」


「社長とは権力ではない。責任の所在を示している。経営者の落とし穴は賛辞の中にある。偉くなればなるほど身の回りに甘い言葉が集まり、英雄的気分にひたっていると必ずつまずく。苦言に耳を貸さない経営者は必ず会社に危機を招く。」


「社員の結束を図るために、トップは先頭に立って旗印を掲げる必要がある。」


「経営者とは、人の見えないものが見え、聞こえないことが聞こえるような人間でなければならない。」


「知識も大切だが、知恵をもっとだせ。知識は比較的簡単に手に入るが、知恵は大きな努力と体験がないとなかなか手に入らない。」


「時は命なり。刻一刻ときざむ時間は確かに大切であるが命がきざまれているのだと思っている人は少ない。そこまでの切迫感を持って私は生きたい。周りの人にもそうして欲しい。」


「決裁書なんていらない。あなたが責任を持ってやるというならそれでいい。」


「事業を複雑にするな。新しい事業ほどシンプルな構造でなければならない。」


「貧すれば鈍するの轍を踏まぬように。うまくいかないときこそ涼しい顔をして戦略を練るべし。」


「私は眠るときも、メモと鉛筆を枕元に用意する。あなた方も四六時中考える習慣をつけなさい。」


「五年間、必死で働く意志と体力さえあったら、年齢に関係なく必ず成功できる。」


「企業は夢がなくてはならない。夢が現実のものになるとき、飛躍的に成長する。」


「人間は食べていかないと何もできない。空腹が満たされてはじめて、音楽や絵画や文学を楽しむことができる。」


「目標を持ったら、あとは執念だ。」


「創業とは一粒の種を蒔くことである。」


「いつも心の窓を開いておけ。すると他の人には見えないものまで見えてくる。」


「腹八分目は商売にも通じる。限られた市場だから八分目で我慢するのだ。」


「消費者の一食一食は生活の中でのかけがえのない一食である。一日何百万食も作るのだから、中に二、三食悪いものがあっても仕方がないという言い訳は絶対に許されない。」


「少しでもよい方向が見つかれば、即刻変更したらよろしい。朝令暮改は恥ではない。柔軟さの証明である。」


「事業はすべて、進むより退く方が難しい。撤退時期を逸したら、あとは泥沼でもがくしかない。」


「正義・誠実・正確の『三せい』を大切にしなさい。」


「米国をセールスで回っていたとき、ロサンゼルスのスーパーのバイヤーがチキンラーメンを紙コップに割り入れてスープのように食べていたんです。ああ、こんな食べ方もあるんだと感じたのが、カップヌードル誕生のヒントになったんです。」


「食為聖職。食の仕事は聖職であり、人様の口に入れるものは安心・安全でなければならない。」


「社長とは権力ではない。責任の所在を示している。」


「お客様は神様です、という言葉があるが、消費者は神様以上の厳しさをお持ちである。」


「新しい市場には必ず新規参入者が出てくる。 発明したと思っていても、世界では同じことを考えている人が3人はいる。」


「自らの足で歩き、自らの目で確認しなさい。 そうでなければあなたの話には、重みも説得力もない。」


「企業という言葉は創造と同義である。新しいものを世の中に提供していく力がなければ企業である必要はない。」


「事業のヒントは周りを見わたせば、どこにも転がっている。」


「創造と冒険は同じ精神の所産である。」


「人間にとって一番大切なのは創造力であり、発明・発見こそが歴史を動かす。」


「麺は世界の食文化を映す鏡である。」


「食創為世の四文字が浮かんだ。これを社是とする。生き物の根本である「食」の創造をし、もって世の為に尽くすのである。」


「利害一致というが、利は一致しても、害の一致はない。」


「要らないものは、ただでも高い。」


「商品はおいしくても、飽きがきてはいけない。」


「本体が盤石であってこそ布石が生きてくる。」


「忠にこだわる忠は、忠ならず。」


「骨太で負けず嫌いの人間になってほしい。」


「絶えず自分の地位より一ランク上の仕事をするように。」


「失敗を恐れるあまり、事なかれ主義に陥っていないか。」


「いつも当選している代議士は、天下国家を理屈だけで論じている。国民の本当の痛みをついに知ることがない。私は落選した代議士が好きだ。選挙区に腰を落ち着けて市民の声を聞く。人の心の痛みがわかるようになる。今度当選して出てきたときには、人間が一回り大きくなっているのがわかる。」


「汗を流す仕事にバブルはない。」


「値切るのは男の仕事である。安く買うのが目的ではない。駆け引きが楽しい。取引は取ったり引いたりするものである。取り過ぎて相手を殺してしまっては元も子もない。無駄なお金は一円たりとも使ってはいけない。生きたお金なら惜しみなく使いなさい。」


「ラーメンを売るな。食文化を売れ。インスタントとは即時・即刻・瞬間という意味である。してみるとインスタント食品とは時間を大切にする食品ということになる。もし私が体に悪いものを売っていたのなら、土下座をしてすぐに会社をたたみます。」


「人には必ず得手不得手、向き不向きがある。だから助け合うことでよい結果が得られる。ぼくがステージを作った。あとは踊り子が必要だ。企業とは問題が生じた場合、一丸となって当たる仕組みに他ならない。」


「新しい事業を切り開くためには技術革新が必要だ。新しい技術は商標や特許などの知的所有権によって守られなければならない。工業化できない特許には一文の価値もない。創業者利益を手中にする有効な方法は、スタートから大きく引き離すことだ。」


「春を楽しむのもいいけど、学ぶときは学び、働くときは働くべきです。 そして、学んだり働いたりすることに喜びを見出せないと、真の幸福は掴めないと思います。」


「上に立つ者の姿勢が良ければ、下の者も自然にその姿勢を見習うだろう。 厳しいだけではいけない。これからは社員の心をいやす経営も大事である。 統治して治めず。力で動かそうとするから人の心離れていく。 器にあらざるものを器に据えると、本人も周囲も不幸になる。 真のリーダーの資格は、人としての徳を持っているかどうかだ。」


「単なるモノであることを超え、ひとつの文化として受け入れられる商品を生み出すことは、利益だけを求める姿勢からは生まれません。」


「良い商品と売れる商品は違う。衝撃的な商品は必ず売れる。 それ自身がルートを開いていくからだ。 独創性のない商品は競争に巻き込まれ、労多くして益は少ない。 その商品には消費者が支払った対価以上の価値があるか。 売れるかどうかはそこで決まる。大衆の声こそ神の声である。」


「明日になれば、今日の非常識は常識になっている。」


「新しいものを創造する力が無ければ、企業は存続できません。」


「事業を始めるとき成功を語るな、失敗から考えろ。」


「事業化できないアイデアは、単なる思いつきにすぎない。本当のアイデアとは実用化されて、成功を保証するものである。」


「消費者の健康を損なうような商品は絶対に売らない。もし私が体に悪いものを売っていたのなら、土下座して、すぐに会社をたたみます。」


「安心だ、問題はないと考えること自体が問題である。」


「五〇歳でも六〇歳でも新しい出発はある。」


「私は創業社長である。自分で決断し、全責任をとる。」


「一つ一つ試みては捨てていく。開発とはこれでもかこれでもかと追求する作業である。」


「芽の出る仕事は3ヶ月か長くても半年もすれば分かります。」


「自分に厳しさがないから叱れず、しつけられないのだ。」


「あの経営者の製品ならば安心だという信用を得よ。」


「一番悪いのはマンネリに陥っているのに、現状でいいと思ってしまうことである。」


「企業は自分に合った身なりをするのが一番美しい。見栄を張って似合わないタキシードなどを身につけようとするのが間違いのもととなる。」


「身のほどを知れば、背伸びをする必要もない。」


「皆でやろうということは、誰もやらない。」


「ぼくはタクシーでも構わない。ベンツでなくてはいけないと誰が言ったか。新幹線のグリーンに乗ることになんの意味があるのか。どこに乗ろうと目的地に着く時間は一緒じゃないか。」


「樹齢二千年という立派なブナの木があるが、もとをただせば鳥のフンからだ。創業とは一粒の種をまくことである。」


「年功序列は大嫌いだ。」


「元気に生きて、元気に死にたい。」


「起業家にとって情熱も必要だけど、意外に大事なのは計数感覚です。 事業は全て計算です。起業家は、数字がしっかり頭の中に入っていなくてはいけません。」


「ベンチャー精神とは、無から有を創造することである。 先手を取るから成功するものであって、後手、後手じゃ勝つわけがない。」


「未来とシナリオなき事業は、すべて清算しなさい。」


「過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋がっている。どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ、人の役に立つことはできない。」


「事業を始めるとき、金儲けをしようという気持ちはなかった。何か世の中を明るくする仕事は無いかと、そればかり考えていた。即席めんの発想にたどり着くには、48年間の人生が必要だった。」


「会社は野中の一本杉であるよりも、森として発展した方がよい。」


「味に国境はない。」


「やっぱりおいしいね、と言われるのが一番うれしい。」


「私は一度、飢えた豚になった。そこから這い上がってきたとき、食をつかんでいた。」


「私は『食』を自分の天職と考えている。」


「食の仕事は聖職です。」


「食のあり様が乱れた国は、必ず衰退する。食足世平が私の信念である。」


「事業構造とは一歩ずつ積み重ねた結果である。 踏み固めた基礎がないと砂上の楼閣となり、またたく間に瓦解してしまう。 中小企業は何から何まで自分で工夫しなければならない。 余計な資金がないから一歩ずつ着実に踏みしめる健全性がある。 そういう小さな大企業になりたい。」


日本の実業家。日清食品創業者。インスタントラーメン「チキンラーメン」、カップ麺「カップヌードル」の開発者として知られる。 日本統治時代の台湾出身の台湾人で、元の名前は呉百福。台湾本島人のため戦後は中華民国籍となり、1966年に日本国籍を再取得した。

日本統治時代の台湾出身の台湾人で、元の名前は呉百福。台湾本島人のため戦後は中華民国籍となり、1966年に日本国籍を再取得した。

1948年に(株)中交総社(後の日清食品)を設立し、日清食品の代表取締役社長、代表取締役会長、創業者会長を歴任。(社)日本即席食品工業協会会長、(財)安藤スポーツ・食文化振興財団理事長、(財)漢方医薬研究振興財団会長、世界ラーメン協会会長、(財)いけだ市民文化振興財団会長などを務めた。池田市の名誉市民。位階・勲等は正四位勲二等。

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