船井幸雄さんの残した言葉【船井総合研究所の創業者】1933年1月10日~2014年1月19日
「意志さえ強ければ、この世で叶わぬことはない。できないという言葉を口にしないことだ。」
「人生に一足飛びはない。」
「世の中には両極端が存在した方がいい場合がある。その方がバランスが取れ、お互いに繁栄できることがある。」
「大事を成し遂げる人は、小事をおろそかにしない。」
「自分の意見に賛成する人にも感謝、反対する人にも感謝。何事も否定してはいけない。」
「その道のプロとは、その日の体調が優れなくとも、どんな状態でも、普通のアマチュア以上の成績や成果を、出せる人のことを言います。」
「相手によって態度を変えてはいけない。本当に偉い人というのは誰に対しても謙虚で、相手の人間性を認める度量がある。分けへだてなく対応することが大切だ。」
「しなければならないことで、いまできることはすぐその場でやる、決してあとへ延ばさないということを実践するだけでいいのです。」
「7つほめて1つ指摘するくらいがよいね。気分がよくなれば、他人の指摘も聞く気になる。まるで魔術にかかったように。」
「大企業のサラリーマンは一回失敗したらおしまいだ。この仕組みでは運のいい人間だけが残ることになる。やり手の人間は何かやるから必ず失敗する。失敗すると辞めないといけない。結果として、何もしない人間が残る。」
「イメージ化でき、確信を持つことができれば、その願いは実現する。」
「何でもそうですが、大事にしなければ逃げていってしまいます。お金を集めたかったら、お金を大事にしなければならない。物を集めたかったら物を大事にしたらいい。大事にしたら必ず集まってきます。人の場合も、よい人財が欲しいなら、人間を大事にするべきだということです。」
「同じ働かなければならないのなら、自分の好きなこと、得意なこと、興味のあることを仕事にするのがベストです。いってみれば趣味を仕事にするのがいちばんいいのです。だから、そういう努力を若い時代からしたらよいと思います。」
「生き方のコツは決して後ろ向きにならないこと。どんな状況にあっても前向きの姿勢で、すべてのことに取り組む心構えです。」
「人生を過ごす時間のなかで、いちばん多く費やさねばならない時間は、いうまでもなく仕事の時間です。その時間が楽しくなければ、人生自体がつまらないものになってしまうでしょう。だから、どんなときでも楽しくいられるようにしなければならないのです。」
「人を喜ばせるよう努力することも、人財になろうと考えている人にとっては、よい習慣といえるでしょう。人は喜ばせられると、必ず何か相手にプラスになることをしたくなるものです。それが自分に返ってくるので、いつも人を喜ばせている人は、全体に仕事がうまく運んでいるものです。」
「あなたの、一日、一日の小さな努力の積み重ねが、一年、一〇年、五〇年、といった長期的な成長につながります。」
「普通の人は、あげ惜しみをします。もらうのは好きだけど、あげるのは嫌いだという人が多いのですが、これは下手に生きるコツでもあります。これでは、人から嫌われ、人に足を引っ張られ、運が逃げていきます。」
「人間の頭の中は、そんなに単純ではありません。見ていないつもりであっても、目にうつるものは、自然と頭の中に反映されます。ごちゃごちゃとした環境の中で勉強すると、そのごちゃごちゃが知らない間に蓄積され、効率的な勉強はできないと思います。」
「自分にとって興味のないことを無理やりやらされることは、とても苦痛なことです。勉強するにあたっても、興味のないことを勉強するときには、非常に難しく感じます。いかに勉強の効率をあげるかは、いかにそのことを好きになるかに比例しています。」
「勉強するうえで、『おもしろくない』『わからない』と思ってしまうのは、そこに楽しさを見つけることができないからです。はじめからすべてのことを楽しいと勉強できる人はあまりいません。しかし、やりつづけていくうちに、だんだんとおもしろさがわかってくるようになります。」
「生きている間にどれだけのことができるのか。ただ何気なく日常を過ごして生きるのも、いまという時の、一瞬一瞬の大事さをかみしめて懸命に生きるのも、どちらも生きるということです。」
「すべての部下は、あなたを助けたい。成功してほしいと願っている。そして、あなたのために成績をあげたいと願っている。そのことを信じられる人間が、リーダーであり上司だといえます。」
「本物の生き方とは、自然に反しないで、自然に従って生きることのようです。だからみなさんにお願いしたいのは、自然に従った生き方をしてほしいということです。」
「まず自分の周辺に起こる全てを肯定し、感謝し、その上でプラス発想することから始めるのが正しく生きる基本だといえます。」
「自由という言葉をどう受けとめますか? 大人になってからの自由。自主性と責任のともなう自由を愉しむためには、認め合う思いやりの心、他人同様に自分に誠実であること、自己と他者との兼ね合いが大切です。」
「仕事でも、日常生活のさまざまなことでも、迷うときは、自分の良心からある種の警報が送られているか、純粋に前に進めない何かの問題があるときです。心の中から、理屈抜きに、ワクワクすることを即座に行動に移しましょう。」
「難問に直面したとき、私たちはとかく自分の外のだれかに聞いてその回答を見出そうとします。識者に意見を求める、過去の実績を検証するのは、どれも正しい方法であり判断の材料にはなります。しかし結局、最後の最後での決断そのものは自分の心ひとつに任されるということになるものです。」
「『自分のあり方』も、自分の長所的特性を見れば、はっきりわかるようになっているようです。ともかく、ある存在の良い特性=長所が、その存在の正しい『あり方』や『生き方』を示唆し教えてくれることはまちがいないようです。」
「謙虚にすなおになると好循環が無限に繰り返されるようになります。そうするとそんなに苦労したつもりでなくとも、人から見たら驚異的なことを楽々とやってのけられるようになるのです。努力は人一倍しますが、やることが楽しいので、つらい努力とは思いません。むしろわくわくしてやります。」
「私は、人間は忙しくなればなるだけ、そしてしなければならないことの処理を完全にしようとすればするほど、論理的納得力と直感力、そして『想造力』(『思い』が実現する力) が強くなるように思います。」
「直感力とは、通常の意識である顕在意識の思考に左右されないこと、さらに、潜在意識の介入を受けることなく、超意識のレベルからの情報を直接取り出して、顕在意識に注入される感覚と言えます。」
「人生に無駄なことはひとつもなく、すべては必要、必然、ベストなことのようです。一見嫌に思えることでも、自分に何かを教えてくれるためにやってくるのだと思えるようになりました。万一自分にとって良くないと思うことがやってきた場合にも、感謝するクセをつける努力をしてください。」
「人間は、いつ死ぬかわかりません。死ぬときに、ああ、あれをきちんとしておけば良かったと後悔しないよう、せいいっぱい生きるべきです。だからこそ、何事も即時完全にきちんとやるクセをつけておくべきなのです。」
「ツキのある人には、特性があります。もちろん良心に従い物事を考えると、自然と人相が良くなるようです。これは生まれつきの顔とは関係がなく、天地自然の理に沿ったことをしていると、自然と柔和な顔になります。」
「『ありがとう』という感謝の心がなくなるとツキがなくなります。傲慢な人のかたわらには誰しも近づきたくないものですが、それはツキとて同じことでしょう。」
「トップの器量とは何かというと、人を好きになって信頼する能力だと言えます。自分の能力と部下を比較し、できないことを指摘するのではなく、部下にできることを探し、伸ばしてあげるのが良いトップだといえるでしょう。」
「今の世の中は、テクノロジーは進んだけれども豊かさと貧しさが同時に進行しています。これでは壮大なビジョンや夢といったことを見出すのが難しいでしょう。そうした時代であるからこそ、これからの人類の展望と未来への壮大なビジョンを語れる真のリーダーが必要とされていると思います。」
「人相が良くなる生き方をしてください。これは簡単です。我欲を減らして、にこにこ笑って生きるのです。そうすれば一挙に人相がよくなります。そして決して人の悪口を言わずに、ほめるようにする。とにかく他者の長所を見つけて、それを伸ばすことを考えたほうがいいです。」
「わくわくする生き方をしてください。人間というのは、わくわくする生き方をするために生まれてきたのです。本当はこの世は楽しくて仕方がないはずなのです。それを楽しめないようにしたのは、人間が我執にこだわって自然に反するような生き方ばかりしてきたからです。」
「勉強するといろいろなことがわかってきます。だからみなさんもたくさん勉強して、できるだけ大きな夢をもっていただきたいのです。そしてそれを具体的なイメージに描いて、実現するという確信をもってほしいのです。そのために必要なのはプラス発想です。」
「すべてを可能にするのはプラス発想しかありません。みんながそのことに気がついて世の中全体でプラス発想をするようになれば、いま人間社会で生じている紛争や対立や飢餓や貧困、悩み、苦しみ、憎しみ、病気、こういったもののすべてがたちどころに解決し素晴らしい世の中になると思います。」
「一番上手に生きる方法は、今までにあったことを肯定し、感謝し、今やらねばならないことに全力投球をし、それから学び、愉しみ、希望を持ち前向きにいきいき生きること。この、常に希望を持ち、前向きに愉しく生きるということが大事なのです。」
「人生は『知る』ためにあります。『悟る』までは寸暇を惜しんで勉強しましょう。また、『知る』ことの第一歩は自分を知ることから始めるべきです。」
「人間は学ばねば頭がよくなりません。また働かねば結果は得られません。それはありすぎてもジャマにならないし、結果がないと現実に進歩が不可能です。この心理を我々は決して否定してはなりません。こうして得た結果を自分のためにだけ使おうとしないで、他人のためにも使えばよいのです。」
「私の知っているかぎり上手に生きている人、自分を上手に活かし、人を活かしている人たちは、だれもが人一倍よく学び、よく働いています。そして彼らは多くの結果をうみだしているのです。だが、その結果をひとり占めしている人はひとりもいないといってよいでしょう。」
「真の成功者というのは、だれもが終生人一倍よく学びよく働くものです。その最大の特性は、学び好きであり、働き好きであるといってよいでしょう。」
「『幸せ』とか『成功』のためには、まず、それらについての自分の願望の強さが必要です。しかし、他人から『不幸』とか『不成功』願望をかけられると、自分の『幸せ』や『成功』実現はかなりむつかしくなります。他人の思いも実現するからです。」
「勝ち方の中でベストの方法は、相手の足を引っ張って勝つのではなく、自分に力をつけ、自分を伸ばして勝つことです。」
「一人ひとりの勇気が、素晴らしい未来の扉を開くことになります。 どんなに小さな勇気でも、その積み重ねが自分を変え、世の中を変えていくのだと思います。ぜひ、勇気を出してください。」
「目の前のことを、最善、最速に、変幻自在に命がけでやることが、最も重要なことだと私は思っています。」
「『良心』に恥じない行いを心がけてください。言うのはカンタンなこの当たり前のことが、人間の成長においていかに奥深い重要な要因となるかを、知っていただきたいです。」
「あらゆる問いに的確に応えることができる力、『直感力』が『良心』をチャネルに発現する可能性があるとするならば、『良心』の奥に、すべてに応えることができる意識がひかえているという答えは、まんざらはずれてもいないように思います。」
「『与える』ことに躊躇したり、損得勘定をしたりすることは、実際には意味がありません。目先の計算をするより、むしろ、与えられるだけ与えることに心を砕くほうが有効です。『与えるもの』が『受け取るもの』というのが真理だからです。」
「ピンチはチャンス、危機は変革への絶好の機会でもあります。危機が深刻であればあるほど、再生の可能性もまた大きいのです。」
「それぞれが固有の長所を伸ばせば、みんなが『オンリーワン』になって競争相手というものがいなくなります。競争相手がいなくなれば、当然、競争や対立も解消して、共生的、調和的な生き方が可能になるはずです。」
「周囲を引っ張っていくためには、周囲から好かれ、慕われ、応援されなくてはなりません。自分の幸せや生活の安定以上に、周囲の人の幸福や将来を考えられる度量の大きさ、利他の精神も持ちあわせていかなくてはなりません。」
「よいと思うこと、確信がもてること、自分にとって長所だと思うことに、全力を尽くし、そして、すべてのことに負けないぞと立ち向かいましょう。いつも意識して、思いやりをもちましょう。」
「自分から『やろう』と思ったことと、人から『やりなさい』とやらされることでは、やる気や結果が全く違ってきます。世のため、人のためになることをして、ならないことは絶対にやらない、この思いを常に忘れず、やる気を出して、自分ができる精一杯のことをしましょう。」
「人は誰しも一人で生きているのではなく、多くの人や先祖に支えられて生きています。ごはんが食べられる幸せ、健康である幸せ、この世に生きている幸せ、感謝し始めたら、いくらでも感謝できることはあります。」
「どうせ変えるなら、良い方向へ変えるのでなくては意味がありません。そのためには、楽しい人生を送れるような生き方、考え方をすることです。」
「他人と自分は一緒と思えること、自他同然になることがよいのです。自分にもいいし、他人にもいい、それがいちばん幸せだと思うのです。」
「過去に何があろうと、それによって現在があるのですし、未来はこれから創っていくのですから、過去を肯定し、包みこんでいるのが、いまの自分だ...と、まず認めてほしいのです。」
「『世の中』にはいろいろなことが起こります。その一つひとつについてだけを取りあげて『これはこういうことだ』と判断すると間違うことが多くあります。何か一つのことを正しく知ろうとするとき、また判断しなければならないときは、そのことについての多くの事象を集めてくるといいのです。」
「生きている上で襲い掛かってくるどんなピンチもこれは自分の人生にとって必要必然であると考えれば、ピンチこそ最大のチャンスになります。」
「世の中で起きることはすべて必然であり、偶然などない、と私は思っています。われわれが日本人に生まれたのも必然です。」
「『思いは実現する』のですから、絶えずプラス発想をしましょう。そして『与えるものは受け取るもの』ですから、できるだけ与えましょう。」
「どんな人にも、自分でなければできないことがあります。しかも、長所や得手としていることで、自分のため、世のため人のためになることがたくさんあるはずなのです。」
「心配しても仕方ありません。納得して、プラス発想して、ベストを尽くすべきです。」
「どのようなことも、部分だけを見て全体を判断するような愚を犯さないようにしてほしいのです。多くを見て、できるだけそれらを統合してみてください。そうすれば、いまがどのような時代かもわかります。何でも正しく把めます。そうしてから対処法を考えてほしいのです。」
「人の最大のよい特性は『考えられる』ことです。どうでもよいことに費やす時間を減らし、しっかり考えようではありませんか。ともかくテレビや携帯電話に関わる時間をいまの半分に減らし、その時間で『何が正しいか』をゆっくり考えてみて下さい。人生がよいほうに変わっていくと思いますよ。」
「われわれは、自分の接する『すべてのもの』からまず学ばねばなりません。学ぶというのは『興味をもち、観察し、新しく知り、ルール化して活用する』ということです。人は人からもっとも学べると思います。子どもや若い人、未経験な人からも学べます。だれからも、しっかり学び続けましょう。」
「これから、よい世の中を、われわれでつくらねばなりません。そのためには、よいことをやり、悪いことをやめるという決意、いわゆる勇気が絶対に必要になるでしょう。勇気こそ大事です。ぜひ、今日から人間である以上、だれにも勇気ある行動をしてほしいです。」
「今生、人として生まれ、いろいろな経験をしています。その結果、現在の自分があります。世の中で起こることが、すべて必然、必要だ...とするのなら、現在の自分があるのも、自分の周りに多くのことが生起するのも、当然のこととして必然、必要の結果だと考えられます。」
「若い間は、自分が特別の存在で一番大事だと思って生きてよいと思います。ただ人間は、自分一人で生きているのではありません。他の存在と生活をしています。次第に、実は自分が特別のものではなく他と比べて特別の存在でないことも分かってきます。自他同然ということを忘れないでください。」
「自然は、まったく単純で質素です。そして愛に満ちています。人間も、極意に到達すると自然に近づくようです。おもしろいことです。」
「人間というのは、上手に生きれば生きるだけ、正しく生きれば生きるだけ、より質素になり、より単純になり、より愛を与えられるようになると思います。」
「自他ともによくなり、自他ともに喜ぶことが世の中には多く転がっています。それらを探し、つくり、実行すればよいのです。そのためにはまずくせづけするのがよいと思います。」
「長所と短所は裏返しの関係にあります。長所を伸ばせば短所は消える。なぜなら短所と思えたものが長所となったからです。プラスに考えて、長所を伸ばしていってください。」
「人間には怠惰な心や苦労を避けてラクをしようという本能もありますが、注目され期待されると、いままで中断しかかっていたものが、『よし、もうひとがんばり』というかたちで継続性がでてくるようです。そのことがよい結果を生むのだと思います。」
「勉強してレベルが上がっていくと、他人を認め、自分も大事だが他人も大事という気持ちになってきます。そうなると人間が本来もっている特性というものに、気付くと思います。」
「『継続は力なり』という言葉がありますが、どんなにすばらしいことであっても、また思いが強くても、途中でやめてしまっては、決して成就することがありません。合理的に良心に基づいて考えて始めたことならば、目的の結果が得られるまで中断してはいけないのです。」
「ほめるときは相手の目線まで下りていってほめるのが上手なほめ方です。」
「欠点を克服しても、それはマイナスをゼロにしただけで、プラスには働きません。それならば長所を伸ばして、プラスにプラスを重ねましょう。」
「人間は生まれながらに独自固有の長所をもっています。仕事にそれを活かせば、よい仕事ができます。自分も充実感を味わえるし、周りの人間を幸せにできます。その意味で人材作りとは、いかに独自固有の長所を活かした仕事をしてもらうかにかかってきます。」
「人間が強く意識し思い続けることは、良いことも悪いことも実現の可能性が高まります。他人からいじめられたり、脅かされたり、足を引っ張られたり、否定されたりすると、その悔しさを覚えていて、人は必ず恨みを晴らそうとするのです。」
「『束縛や干渉をしない』ことも、人づくりには大切なことです。強制されてする仕事を人は決して熱心にやろうとしないし、また失敗も多くなりがちだからです。能力もなかなか伸ばせません。」
「植物が伸びるのは自分で伸びようとするからです。もっと大きな木になりたいと自分が思うから大きくなっていくのです。この自主性というのが生長においていちばんの要素なのです。人間も同じです。人間に自主性を与える特効薬は、まかせることです。まかせれば、本人の自主性が芽を出します。」
「一つのくせづけが次のくせづけを生んで、池に投げ込んだ小石のように波紋をどんどん広げていきます。好循環の波紋が起きるか、悪循環の波紋が起きるかは、投げ込む小石によって異なってきます。」
「自ら学ぼうとしたとき、人は初めて効率的に学べ、よく成長します。そして、そういう学び方ができた人が、周りから見たら奇跡としか思えないような力をあっさり発揮したりするようです。人を育成する立場にある人は、このことを片時も忘れないようにして下さい。」
「褒められると人は褒めてくれた人に好意を持ちます。好意を持った人には、何か報いたいという気持ちになるものです。この気持ちが素直に欠点の指摘を受け入れることにつながるのです。」
「人間というのは、人に好かれたら成功するのです。すべての人とは言いませんが、ほとんどの人に好かれる生き方をするべきです。では、どんな人が好かれるかと言いますと、謙虚な人が好かれます。それから、他人をほめ、認める人が好かれます。そして信用できる人が好かれます。」
「この世には不要なものがないように、この世には偶然事はありません。この世に存在するものは、すべて必要なものであり、この世で起きる出来事は、みな必然事です。」
「我々は運命の支配者です。人生万事が己に発して己に帰る。いわゆる撒いた種は刈りとらねばならないし、思ったことはいずれ実現します。運命すなわち生命を運ぶ主体は自分自身なのです。」
「世のため、人のために、自分ができる可能性のある大きな願望を、たえず夢あるいは目標として持ちながら、そのとき、そのときを悔いの残らないように生きるのが最もよい生き方といえます。」
「人間にとって大事なことはクリエートすること、探求すること、奉仕することに喜びを見つけ、それを中心に将来目的の設定と、日々の生活を送ることといえるでしょう。」
「プラス発想をすることです。すなおになり、すべてを肯定することです。そうすると、生きていることに、感謝の念がでます。」
「他者をできるだけ肯定しましょう。たとえば害を与えにくるものも肯定しましょう。なぜなら、この世で起こることはすべて必然でこの世に存在するものはすべて必要だからです。ただ、害を与えられてはたまらないから他者が害を与えにこないようになりましょう。それには力をつけることです。」
「自分からはどんなことがあっても、喧嘩を売ったり、人の足を引っ張るような言動はやめましょう。それだけではなく争いごとも、あるレベルまではできるだけ穏便に処理しましょう。」
「過去にあったことで、それをふり返りくよくよすることはやめましょう。現在進行中のことについても同様です。ともかく、過ぎ去ったことはどんなことも肯定しましょう。そしてそれらは私にとってよかったことだと考え感謝し、それらによって得たことを参考によい将来のあり方を考えましょう。」
「人間として生まれてきた目的は『学び、働き、創造し、自他に貢献すること』が第一であり、決して休んだり遊んだり楽をすることが最終の目的ではありません。いうならば遊びや休んだりすることは、よく学びよく働くための従の役割のものであって、手段であっても決して目的ではないからです。」
「世の中のものは、すべてつながっています。われわれは個であると同時に、全体の一部です。そして個の動きが、全体に影響します。」
「たとえどんなことが起こっても、まずは現状を肯定し、そのことを受け入れてください。その上で現状を土台にして全力投球し、現状から判断して実現し得る最善の夢を描いてください。その夢を今度は実現に向けてイメージ化し、確信するのです。」
「人間の思いや言葉は、絶えず繰り返していると実現します。同じ思いや言葉を繰り返すことでそれが確信につながり、イメージ化がはっきりとしてくるのです。」
「失敗しても良いです。それはほんの少しの引き算にしかなりません。そのかわり世のため人のためになることをしたら、大きく足し算することとなります。だから、どんどんよいと思うことを積極的に前向きにやってください。」
「『あるがまま成るがままで、プラス発想する』というのは自然の理にかなった生き方ですから、だれでもすぐできるでしょう。これらを実行すると精神的に楽になるだけでなく、健康になり、明るくなり、人相もよくなり、よい友もでき、運がつきはじめることがわかります。」
「着眼は大局からしましょう。しかし決断は、自分の体質や現在の社会環境や市場環境を充分に考え、企業経営の目的に合うかどうかも検討し、着実というか堅実に行なってください。そして、いざ決断しましたら、実行は積極的に前向きに行なってください。」
「マクロにもミクロにも地球や人類のためにならないことは、やめる努力をしましょう。一つ一つにこだわらず、自然にできることからやっていけばよいのです。人の意識と考え方が今後は急速に良心志向、自然志向に変わるでしょう。住みよい環境、暮らし、社会づくりができると私は思っています。」
「人類や地球の幸せを祈るだけでもよいのです。人の『思い』は実現します。だれでもできることです。ぜひ、今日から実行してください。」
「一日に一つ以上、世のため人のためにプラスになることをしましょう。まず良心と自然もともに喜ぶことは、正しいことで他を喜ばせることです。毎日、いちばん身近な人や動植物を喜ばせることを実行することから始めてください。」
「過去も他者も、そして自分も、自分の現在も、将来も、すべて必然、必要、ベストの存在となるように世の中はできているといってよいようです。」
「終わったことを後悔し続けることは、効果的ではありません。後悔ではなく、今日一日の自分の行動を振り返り、何に気づいたか、何が反省すべき点であったか、それらを点検することは大切です。一日の終わりに反省し、よりよい明日につなげましょう。」
「よいことをやって、効果があがり、人からほめられたり、認められると、そのよいことは、クセになります。クセになる心地よさを知ると運気も好転します。」
「謙虚とかすなおということも、これからますます大切になってきます。自分の知らないこと、わからないことを否定しないことです。」
「人の心がわかる心の大きさ。人を悲しませない心のやさしさ。そして、何事にも前向きに取り組む心もち。あなたは、意識していますか? 当然のことができていないこともありますね。目にみえるものを磨くように、思いも磨いてみましょう。」
「いま、人間の意志の力は、自分だけでなく他人にまで影響を与え、天候を左右し、動植物までに伝わることが分かってきつつあります。よいことを考え、確信を持ち決心することが何より大事です。どんなことがあっても、あきらめないようにしましょう。」
「誰にでも、生まれてきた理由があります。自分の役割を考えてみましょう。職場や家族の関係、友達との関係、社会のなかで……。自分の役割をみつけると、愉しいし生きがいになります。自分を取り巻く関係性のなかに、自己成長のヒントがあります。」
「大激変の世の中にあっても、人間の特性である個性・自由を活かして良い方へ進歩していきましょう。そして、すべてに愛と感謝で生きましょう。」
「自分の可能性を広げるために、まずは、素直に一度は吸収し、その後、確かめ検証しましょう。自分の頭で考え直し、ルール化することで、自分のものとなります。 限界をつけず、無限大の目標や夢を持ちましょう。」
「一見悪いようにみえることも、ひとつの流れ。世の中は、最終的には、善なる方向に向かっています。後に振り返ってみれば必要だったことに気づくでしょう。何があっても通過点、ゴールはまだ先。苦難があるから、真理がみえることもあります。」
「『大変ですね』と評されたとき、この言葉をどう受けとめますか?苦労がなみなみでなく困難なことを自覚すると、ため息がでませんか?『大変』という言葉を『大きく変わる』と解釈してみると、チャンスのサインです。自然は、絶えず勢いよく発展しています。『大変』は自然の理です。」
「自分の力を信じていますか? 自分を信じていれば、まだまだいけるはずです。自分を信じられないとき、悩みや迷いは生じます。迷いや悩みにも意味はありますが、時間も消費します。そんなときは、自分の直感を信じましょう。」
「いまは、大変革、大激変の時代。大激変を乗り切る最善の手法の一つは、どんな人に対しても、あるいは自然や動植物に対しても心を籠めてつきあうことです。そして、助け合い、大激変をチャンスにしましょう。」
「過去にとらわれていても、取り戻すことはできません。いまの時代を有効に活用するのなら、未来をどう生きたいのかに心をフォーカスしてみましょう。いまの自分を認めること、未来への種をまくこと。まいた種は、大事に育てれば、花を咲かすことができます。」
「世の中で起こるすべては必然、必要で、振り返ってみればすべてベストのタイミングで起きています。」
「いずれ社会は、人々が望むような、楽しくて、やさしいものになるはずです。人のためにならないこと、嫌なことを無理に押し通して、慌てて勝ち組に残ろうなどとする必要はなく、これからの時代に求められる人材や企業になることが結果的にはいいのです。」
「どんな人にも、それぞれ得意な分野が必ずあるはずです。人を教育する際には、画一的なテストの結果などにこだわらず、その人の良い部分を伸ばしてあげることが、とても大事だと思います。」
「現象を意識的に観察することで、物事をルール化し、コツをつかむことができます。それぞれの人の伸ばしたい部分、たとえば美人になりたかったら、美しい人を意識的に観察することで、コツがつかめてきます。それらをルール化することで、より長所を伸ばすことができるのです。」
「新入社員の研修会では、新入社員の方々になるべく早く人財になってもらえるように決まって言うことは、『命がけで仕事をしてほしい』ということと、『即時処理、完璧のクセをつけてもらう』ということです。」
「良心が認めて、感性がいいと判断して、そして理性で考えてもいいと思うことは、よいことですから、どんどんやりましょう。直感力などと、難しく考えないほうがよいのです。理性と感性が一致するように生きることです。」
「決めつけるのは、危険な行為です。今日から明日へ...日々の成長によって、『変わる』という意識が行動に表れて、知らず知らずに、変わっていくのです。まずは、どう変わりたいのか、イメージしましょう。」
「どうすれば、『未来は明るい』と思えるでしょうか?まずは夢や希望を描いて、楽しい気持ちでリラックスしてください。そして夢を実現するために、小さい行動からはじめましょう。そうすれば未来は明るくなるでしょう。」
「思うことは実現することが多いわけですから、常にプラス発想でいるのがいいです。結局、悪いことはなるべく考えなければいいのです。同じ逆境に置かれたときでも、暗くマイナス発想をする人よりも、明るくプラス発想をする人のほうが、早くそこから抜け出していけるものです。」
「自分ひとりの力でできることは限られています。人生では、人の応援なしには、なかなか成功できないものなのです。仕事でも人生でも、周囲の人の力なしでは大きな成果はあげられないものです。だから、人を応援し、人に応援される人であってください。」
「自分にとって辛いことはなんですか? はじめてのことだったり、不安なことだったり、いろいろありますね。悪口、批判、愚痴は、自分に対する言い訳...そこから問題は解決しません。気が済むまで愚痴を言ったあと、リセットしてください。プライドやこだわりをすてて、突破口を探しましょう。」
「悪口や批判を耳にすると、思わず同じことをしてしまった経験はありませんか? 自分の気持ちや行動は鏡に映すように返ってくるのです。ほめられたら、ほめかえしたいし、笑顔をかけられると、笑みがこぼれます。相手を思う心が自分を癒し、育み、成長させてくれます。」
「誰にでも迷うときはあります。それは、ある意味自然なことです。しかし、いったん覚悟を決めておけば、心は平安です。割り切ってしまえば、気楽になれます。日頃から迷わない心の準備を心がけましょう。」
「必要がなければ集まらないし、必要であればやってきます。そう考えると気が楽になります。焦らずに、できることをやり、肯定しましょう。まず、自分が夢を描き、望む、そして言葉にする。その一歩から、すべてがはじまります。」
「苦言を言ってくれる人は期待してくれているからこそです。そのときに言い訳をしてしまったら、せっかくの期待も水の泡になってしまいます。まずは、相手の話に耳を傾けてください。そこに成長のヒントがあるはずです。自分の意見に賛成してくれる人にも、反対する人にも感謝をしてください。」
「誰もが、幸せになりたいと思っています。けれども、そのためにがんばりすぎると、ストレスがたまります。無理をしない、焦らない、それも実力です。肩の力を抜きすぎるくらいで、ちょうどいいときもあります。自然体でいると、意外と物事は順調に流れていきます。」
「あらゆる事象には、表と裏の側面があります。その事象の見つめ方次第で、プラスにもマイナスにも思えてくるから不思議です。だとしたら、プラスの面に目を向けてみませんか?無限、永遠、発展、感謝、健康、笑顔...。明るい生命力のある思いの先に、明るい未来はやってきます。」
「はじめてすることは、たいてい苦労しますね。そのときに、体感した苦労の味をいつまでも覚えておきましょう。それが、謙虚になるということです。」
「70歳を過ぎて知ったことは、人は、心のもち方次第で、知力だけでなく体力も若さも保てるということです。情熱の火を絶やさないでください。」
「できるだけ『ええカッコウ』することをやめよう……と試みたら、生きやすいだろうな、と思います。他人の目を気にしない。自由に生きる。他人に干渉しない。……『ええカッコウ』をすることを少なくしたら、このような楽しい生き方ができると思います。」
「今日からすべてを大事にしてください。大事にすると、それらが応えてくれるのが分かります。ぜひ、若い読者の人たちもしていただければと思います。」
「分かち合うと嬉しさは倍になり、悲しさは半分になります。助け合うと、何倍もの『幸せ』が生み出されるようです。われわれは、一人だけで生きているのではありませんから、ぜひ、分かち合い、助け合おうではありませんか。」
「自分と違う考えや生きざまの人たちを、批判したり否定したりする人が多いようです。しかし、それでは世の中はうまく治まりませんし、上手に社会生活は営めません。争いになり非効率になります。今日からは、まず相手の立場に立って相手を認め、それからよい方法を考えようではありませんか。」
「『どんなことも肯定し、感謝する』『感動し、前向きに生きる』『すばらしい未来を信じ、努力は怠らないが、その後は自然に委ねる』という心の面のくせづけを私は心がけています。このようなくせづけで人生が無理なく、無駄なく、喜ばしいものとなります。」
大阪府出身の経営コンサルタント、自己啓発書作家、精神世界・スピリチュアル系の著作家、オカルティスト。コンサルティング会社・船井総合研究所の創業者・代表取締役会長。株式会社本物研究所、船井メディア、船井財産コンサルタンツのトップを務めた。
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