魯迅さんの残した言葉【中国の偉大な文学者】1881年9月25日~1936年10月19日

「自己満足しない人間の多くは、永遠に前進し、永遠に希望を持つ。」


「天才なんかあるものか。僕は他人がコーヒーを飲んでいる時間に仕事をしただけだ。」


「思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」


「女の天性には母性と娘性があって、妻性はない。妻性は無理に作られたもので、母性と娘性との混合でしかない。」


「むかし景気のよかったものは復古を主張し、いま景気のよいものは現状維持を主張し、まだ景気のよくないものは革新を主張する。」


「自由はもちろん金で買えるものではない。だが、金のために売り払うことは出来る。」


「心は外から刺激を受けないと枯死するか、さもなければ萎縮してしまう外はない。」


「青年時代に悲観していてはいけません。徹底的に戦うのです。」


「目的はただ一つしかない。それは前進することなのです。」


「人生で最も苦痛なことは、夢から覚めて行くべき道のないことです。」


「君たちは生命の力にみちあふれている。深林に出会えば開いて平地にすることができる。曠野(こうや)に出会えば樹木を植えることができる。砂漠に出会えば井戸を掘ることができる。」


「青年時代には不満はあっても悲観してはならない。つねに抗戦し、かつ自衛せよ。もしいばらにして踏まねばならぬものなら、もとより踏むのもよいが、踏まずにすむものなら、みだりに踏むべきではない。」


「思い出というものは人を楽しませるものではあるが、時には人を寂しがらせないでもない。」


「皇帝と大臣は『愚民政策』をとるし、人民にもまた『愚君政策』がある。」


「世間の人はサーベルが軍人を指揮するものだと思っている。それが文人も指揮できることには気がついていない。」


「自分で盗賊だと名乗るものは用心する必要がない。裏をかえせば善人だから。自分で正人君子だと名乗るものは用心しなければならぬ。裏をかえせば盗賊だから。」


「生活がまず一番だ。人は生活しなければならない。愛情はそれにつれて生まれてくるものだ。」


「『人生』の長い旅をゆくとき、よくぶつかる二つの大きな難関がある。第一は『分かれ道』である。第二は『行きどまり』である。」


「決心する限り、奮闘する限り、必ず成功する。」


「沈黙しているとき私は充実を覚える。口を開こうとするとたちまち空虚を感じる。」


「造物主に非難すべき所があるとしたら、神があまりに無造作に生命を作り、あまりに無造作に生命を壊す点だろう。」


「偉人が化石になり、人々が彼を偉人だと称讃するときになると、彼は傀儡(かいらい)になっているのだ。ある種の人々が偉人だとか小人物だとかいうのは、自己のために利用できる効果の濃淡について言っているのだ。」


「古人は書を読まなければ愚人になるといった。それはむろん正しい。しかし、その愚人によってこそ世界は造られているので、賢人は絶対に世界を支えることはできない。ことに中国の賢人はそうである。」


「生命の路は進歩への路だ。生命は死を怖れない。死の面前でも、笑いながら、踊りながら、滅びる人間を踏み越えて前進する。」


「人類というのは寂しいものではない。楽天的なものだ。生命は進化するのだから。」


「平和というものは人間の世界には存在しない。しいて平和と呼ばれているのは戦争の終わった直後、またはまだ戦争の始まらない時をいうにすぎない。」


「他人の歯や眼を傷つけながら、報復に反対し、寛容を主張する、そういう人間には絶対に近づくな。」


「戦場に出るなら軍医になるがいい。革命運動をやるなら後方勤務がいい。人を殺すなら首斬り役人になるがいい。英雄であって、しかも安全だ。」


「墨で書かれた虚言は、血で書かれた事実を隠すことはできない。」


「うしろをふり向く必要はない。あなたの前にはいくらでも道があるのだから。」


中国の小説家、翻訳家、思想家である。本名は周樹人で、字は豫才。浙江省紹興市の士大夫の家系に生まれた。父は周鳳儀、母は魯瑞、弟に文学者・日本文化研究者の周作人 、生物学者の周建人 がいる。中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家である。その作品は、中国だけでなく、東アジアでも広く愛読されている。
日本でも中学校用のすべての国語教科書に彼の作品が収録されている。

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