ルネ・デカルトさんの残した言葉【近世哲学の父】1596年3月31日~1650年2月11日
「実際に人々が何を考えているのかを理解するには、彼らの言葉ではなく、行動に注意を払えばよい。」
「楽観主義者は何もないところに明かりを見るが、なぜ悲観主義者はいつだってその明かりを吹き消そうとするのだろうか?」
「不決断以外に深く後悔させるものはない。」
「ひとたびでもわれわれを欺いたものを完全には信じないことは思慮深さのしるしである。」
「疑いは知のはじまりである。」
「だれかが僕の感情を害するとき、悪意が届かないように自分の魂を高く上げるんだ。」
「良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。」
「精神を向上させるためには、学ぶことよりもより多く熟考していくべきである。」
「自然は人間を嫌う。」
「世界ではなく、自分自身を征服せよ。」
「人間の誤りの主な原因は、幼少期に身に付いた偏見である。」
「我思う、ゆえに我あり。」
「架空の喜びはしばしば本物の悲しみよりも価値がある。」
「欠陥はいつも、それを取り除くために必要な変化よりはずっと耐えやすいものとなっている。」
「難問はそれを解くのに適切かつ必要なところまで分割せよ。」
「秀でたる知性を有するだけでは十分ではない。大切なのは、それをうまく活用することである。」
「あらゆるものは自明である。」
「真理を探究するのであれば、人生において一度は、あらゆる物事をできる限り深く疑ってみる必要がある。」
「決断ができない人間は、欲望が大きすぎるか、悟性が足りないのだ。」
「怒りによって赤くなる人々は、怒りによって青くなる人々よりも怖ろしくない。」
「最も優れた人間は、最高の美徳だけではなく最大の悪徳も持つ。」
「我々は、すべてのものが我々のためにつくられたのだと思ってはならない。」
「経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感じさせるものである。」
「理性によってのみわれわれは人間となる。」
「精神を思う存分働かせたいと願うなら、体の健康に留意することだ。」
「自分自身の思考を除いて、我々の中で絶対的な力など存在しない。」
「哲学はあらゆることについて、まことしやかな話をし、学の浅い人々の称賛を博する手段を与える。」
「良識はこの世でもっとも公平に配分されているものである。」
「完全数は完全な人間と同様、極めてまれだ。」
「どこかの森に迷い込んだ旅人たちは、あちらへ向かったり、こちらへ向かったりして迷い歩くべきではなく、いわんやまた一つの場所にとどまっているべきでもなく、つねに同じ方向に、できる限りまっすぐに歩むべきである。その方向を彼らに選ばせたものが初めは単なる偶然にすぎなかったかもしれぬにしても、少々の理由ではその方向を変えるべきではない。というのは、旅人たちは彼らの望むちょうどその場所に行けなくても、少なくとも最後にはどこかにたどりつき、それはおそらく森の真ん中よりはよい場所であろうからである。」
フランス生まれの哲学者、数学者。 合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖として知られる。
初めて哲学書として出版した著作『方法序説』(1637年)において、冒頭が「良識(bon sens)はこの世で最も公平に配分されているものである」という文で始まるため、思想の領域における人権宣言にも比される。
また、当時学術的な論文はラテン語で書かれるのが通例であった中で、デカルトは『方法序説』を母語であるフランス語で書いた。その後のフランス文学が「明晰かつ判明」を指標とするようになったのは、デカルトの影響が大きい、ともいわれる。
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