シャルル・ボードレールさんの残した言葉【近代詩の父】1821年4月9日~1867年8月31日

「A sweetheart is a bottle of wine, a wife is a wine bottle.」

(恋人は一瓶のワインであり、妻はワインの空き瓶である。)


「Never despise a person’s sensitivity. His sensitivity is his genius.」

(他人の感受性を軽蔑してはいけない。感受性はその人の才能なのだ。)


「恋愛の厄介なのは、それが共犯者なしには済まされない罪悪だという点にある。」


「過去は幻影としての刺激を保ちながら、その生命の光と動きを取り戻して現在となる。」


「思い出せ!『時間』という奴は、ごまかしはしないが何とかして勝たずにはおかない強欲な博徒だぞ!」


「美の探求とは、そこで打ち負かされるに先立って芸術家が恐怖の叫びを上げる、一つの決闘である。」


「God is the only being who need not even exist in order to reign.」

(神は支配するために存在することすら必要としない唯一の存在である。)


「Even if it were proven that God didn’t exist, Religion would still be Saintly and Divine.」

(神が存在しないとしても、やはり宗教は神聖であり神性を備えているであろう。)


「孤独でいかに暮らすかを知らない者は、忙しい群集の中でいかに忙しく暮らすかも知らない。」


「人生をあるがままに受け入れない者は、悪魔に魂を売り渡す。」


「This life is a hospital where each patient is possessed by the desire to change his bed.」

(人生とは、病人の一人一人がベッドを変えたいという欲望に取り憑かれている、一個の病院である。)


「何より自分自身に対して偉人に、聖者になることだ。」


「勤労は日々を豊かにし、酒は日曜日を幸福にする。」


「ライバルのいない女は老けるのが早い。」


「女と猫は呼ばないときにやってくる。」


「酒と人間とは、絶えず闘い絶えず和解している仲の良い二人の闘士のような感じがする。負けた方が常に、勝った方を抱擁する。」


「神への祈り、つまり精神性は上昇しようとする欲求であり、悪魔への祈り、つまり動物性は下降する悦びである。」


「およそ人間ほど非社交的かつ社交的なものはない。その不徳によりて相集まり、その天性によりて相知る。」


「開け放たれた窓を外から見る者は、閉ざされた窓を透かして見る者と決して同じほど多くのものを見ない。」


「仕事はよい習慣と質素と純血とを必然的に生み、その結果、健康と富を与える。」


「英雄とは、終始一貫して自己を集中する人間である。」


「恐怖の魅力に酔いうる者は強者のみ!」


「長すぎる詩は短い詩の書けない連中の考えたものだ。長すぎる詩は全て一編の詩ではない。」


「酒は人間そのものにほかならない。」


フランスの詩人、評論家である。
ボードレールは詩という文学空間の可能性を最も早い時期に提示した詩人であり、彼の後に続くランボー、ヴェルレーヌ、そしてマラルメらに決定的な影響を与えたことから、「近代詩の父」と称される。また、批評活動でも優れた功績を残している。特に『現代生活の画家』の中で展開されるモデルニテの理論は19世紀フランスのキータームであり、彼以降の詩人たちは、それぞれのモデルニテを探ることとなる。

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