ヘンリック・イプセンさんの残した言葉【近代演劇の父】1828年3月20日~1906年5月23日
「子供の時から堕落している人間は、ほとんどみんなと言っていいほど嘘つきの母親を持っているな。」
「この人のために生きていこうという、めあてになる人もいないんですもの。」
「あたしは自分というものと外の世間とを正しく知るために、自分一人になる必要があるのです。」
「この世の中で幸せを探すということ、これこそ本当の反逆の精神だ。」
「お金は喜びの日々は与えるが、平安や幸福は与えない。」
「お金は召使いは与えるが、忠誠は与えない。」
「お金は知人は与えるが、友人は与えない。」
「お金は薬は与えるが、健康は与えない。」
「金は君に食物を持ってきてくれるが、食欲はもたらさない。」
「借金と金貸しに依存する家庭生活には、自由もなければ、美しさもありません。」
「私はあなたの人形妻になりました。ちょうど父の家で人形子になっていたのと同じように。」
「お金で多くのものの皮を買うことはできるが、実(み)を買うことはできない。」
「友というのは、私たちに無理に何かをやらせるためではなく、むしろ私たちが何かをするのを妨げるが故に恐るべきものだ。」
「未亡人の愛は欠乏の苦痛であり、夫婦の愛はただの習慣である。」
「本当に必要なのは人間精神の革命です。そして君は、その先頭に立って進む者の一人でなければなりません。」
「我々はみな真理のために闘っている。だから孤独なのだ。寂しいのだ。しかし、だから強くなれるのだ。」
「男はだな、たとえ愛するもののためといえども、名誉を犠牲にすることはできんのだ!」
「あなたは女だ。だからこの世の中に愛ほど美しいものはないと思うに違いない。しかし、私は男だ。いくらでもかわりの女を見つける。」
「愛ですって?お人よしね、あなたは。この世にそんな奇蹟のようなものがあると思っていらっしゃるの?私はそんなものを信じやしない。誰かの発明よ。みんなはまわりでわいわい言ってるだけなのよ。」
「かつてひとりを愛したことのない者は、全人類を愛することは不可能だ。」
「結婚生活は要求の大海。愛の美しき狂気に関わることはもはやわずかしかない。ここでは偉大な才能も役立たぬ。ようは、ただ家庭、節度、忍耐、勤勉、義務感、そして従順。」
「『できない』というのは許される。だが、『しようとしない』のは断じて許されぬ。」
「真理は、人々が信じているように不老長寿なわけではない。普通に出来あがった真理の寿命は、原則として十七年から十八年、たかだか二十年でそれより長いことはまれである。」
「大衆とは、それから人民をつくるべき原料にすぎない。」
「人間は自分の現在と未来によってしか、自分の過去を償うことが出来ない。」
「この素晴らしい世界では、遊ぶということほど分別のあることは出来ません。わたしには人生全体が一つの遊びのように思えます。」
「心に残るのは、千の忠告より一つの行為だ。」
「ごく普通の人間から人生の嘘を取り上げてごらんなさい。それは同時に幸福を取り上げてしまうことですよ。」
「他人のために尽くすことによって自己の力を量ることができる。」
「芸術家が創造できるのは部分的にせよ、また短時間にせよ、彼が自身の中にそのモデルを見出すことのできるものにすぎない。」
「過去の失敗は、現在と未来の行いによって、償うことが出来るのです。」
「結婚生活――この激しい海原を乗り越えて行く羅針盤はまだ発見されていない。」
「真理と自由にとってもっとも危険な敵、それはぎっしりつまった多数票だ。」
「あなたに対する扇動や嘘、中傷などには、堂々としていることです。その堂々たる姿が最高の武器になります。」
「社会は一つの船のようなものだ。だれもが舵をとる準備をせねばならない。」
「他人のためにどれだけ尽くすことが出来るかそれが人間の価値である。」
「借金と金貸しに依存する家庭生活には、自由もなければ美しさもない。」
「良心と共にまことの道を行くのなら一体、何を恐れることがあるだろうか。」
「この世で最も強い人間は、孤独の中でただひとり立つ人間だ。」
ノルウェーの劇作家、詩人、舞台監督。近代演劇の創始者であり、「近代演劇の父」と称される。シェイクスピア以後、世界でもっとも盛んに上演されている劇作家とも言われる。 代表作には、『ブラン』『ペール・ギュント』『人形の家』『野鴨』『ロスメルスホルム』『ヘッダ・ガーブレル』などがある。
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