ウィリアム・シェイクスピアさんの残した言葉【ロミオとジュリエット】1564年4月26日(洗礼日)~1616年4月23日
「To be, or not to be: that is the question.」
(生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ。)
「You gods, will give us. Some faults to make us men.」
(神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える。)
「There is nothing either good or bad, but thinking makes it so.」
(物事によいも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる。)
「There is a tide in the affairs of men. Which, taken at the flood, leads on to fortune; Omitted, all the voyage of their life. Is bound in shallows and in miseries.」
(人の成すことには潮時というものがある。うまく満ち潮に乗れば成功するが、その期をのがすと、一生の航海が不幸災厄ばかりの浅瀬につかまってしまう。)
「Love like a shadow flies when substance love pursues; Pursuing that that flies, and flying what pursues.」
(恋はまことに影法師、いくら追っても逃げて行く、こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げて行く。)
「A fool thinks himself to be wise, but a wise man knows himself to be a fool.」
(愚者は己が賢いと考えるが、賢者は己が愚かなことを知っている。)
「Expectation is the root of all heartache.」
(期待はあらゆる苦悩のもと。)
「The worst is not, So long as we can say, ‘This is the worst.’」
(「これが最悪だ」などと言えるうちは、まだ最悪ではない。)
「Women are as roses, whose fairflower being once displayed, doth fall that very hour.」
(女はバラのようなものでひとたび美しく花開いたらそれは散る時である。)
「Neither a borrower nor a lender be; For loan oft loses both itself and friend, And borrowing dulls the edge of husbandry.」
(金の貸し借りをしてはならない。金を貸せば金も友も失う。金を借りれば倹約が馬鹿らしくなる。)
「Most subject is the fattest soil to weeds.」
(肥えた土ほど雑草がはびこるものだ。)
「Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor.」
(貧乏でも満足している人間は金持ち、それも非常に金持ちです。しかし、大金を持っている人でも、いつ貧乏になるかと恐れている人間は、冬枯れのようなものです。)
「Brevity is the soul of wit.」
(簡潔こそが英知の真髄である。)
「So may the outward shows be least themselves: The world is still deceived with ornament.」
(外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる。)
「The labor we delight in cures pain.」
(楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。)
「Present fears. Are less than horrible imaginings.」
(眼前の恐怖も想像力の生みなす恐怖ほど恐ろしくはない。)
「Sweet are the uses of adversity, Which, like the toad, ugly and venomous, Wears yet a precious jewel in his head.」
(逆境が人に与えるものこそ美しい。それはガマガエルに似て醜く、毒を含んでいるが、その頭の中には宝石をはらんでいる。)
「There’s beggary in the love that can be reckoned.」
(計算された恋は卑しいものだ。)
「All the world’s a stage, And all the men and women merely players: They have their exits and their entrances; And one man in his time plays many parts, His acts being seven ages.」
(全世界は一つの舞台であって、すべての男女は、その役者にすぎない。それぞれ舞台に登場してはまた退場していく。人はその時々にいろいろな役を演じる。舞台は年齢によって七幕に分かれているのだ。)
「The better for my foes and the worse for my friends.」
(敵のおかげでいいめを見、友だちのおかげで悪いめを見てるところだ。)
「One sorrow never comes but brings an heir. That may succeed as his inheritor.」
(悲しみは独りではこない、必ず連れを伴ってくる。その悲しみの跡継ぎとなるような連れを。)
「The miserable have no other medicine but only hope.」
(不幸を治す薬は希望より外にない。)
「O, how this spring of love resembleth. The uncertain glory of an April day!」
(恋の始まりは晴れたり曇ったりの4月のようだ。)
「Love is blind,and lovers cannot see the pretty follies that themselves commit.」
(恋は盲目で、恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。)
「Cowards die many times before their deaths; The valiant never taste of death but once.」
(臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない。)
「Action is eloquence.」
(行動は雄弁である。)
「How far that little candle throws his beams! So shines a good deed in a naughty world.」
(小さなろうそくがなんと遠くまで照らすことか!このように、善行も汚れた世界を照らすのです。)
「Life is as tedious as a twice-told tale.」
(人生は、二度繰り返される物語のように退屈である。)
「Life is but a walking shadow.」
(人生は歩く影にすぎない。)
「Give every man thy ear, but few thy voice; Take each man’s censure, but reserve thy judgement.」
(誰の話でも聞いてやれ、しかし自分のことはあまり話すでない。他人の意見をよく聞き、だが判断は差し控えておくこと。)
「It is a wise father that knows his own child.」
(父親というのは、自分の子どものことは分からないものだ。)
「Love sought is good, but given unsought, is better.」
(求めて得られる恋もよいものだが、求めずして得られる恋のほうが、なおのことよいのである。)
「The course of true love never did run smooth.」
(真の恋の道は、茨の道である。)
「Glory is like a circle in the water, Which never ceaseth to enlarge itself. Till, by broad spreading it disperse to nought.」
(栄光は水面の輪のようなものだ。輪は広がりすぎて消えてしまうまで、どんどん大きくなり続けるからである。)
「険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である。」
「成し遂げんとした志をただ一回の敗北によって捨ててはいけない。」
「慢心は人間の最大の敵だ。」
「輝くもの、必ずしも金ならず。」
「喜怒哀楽の激しさは、その感情とともに実力までも滅ぼす。」
「悪口を言われて我が身を正すことの出来る人間は幸せと言うべきだ。」
「今望んでいるものを手にして、何の得があろうか。それは夢、瞬間の出来事、泡のように消えてしまう束の間の喜びでしかない。」
「人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。人生の行路もこれと同様で、人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ。」
「安心、それが人間の最も近くにいる敵である。」
「橋は大水のときの川幅より長くなくともよい。いま必要なものの用に応じてこそ、格好がよいというもの。役に立つことが、まず肝要だ。」
「今晩一晩は我慢しなさい。そうすれば、この次はこらえるのが楽になる。そして、その次はもっと楽になる。」
「運命とは、最もふさわしい場所へと、貴方の魂を運ぶのだ。」
「備えよ。たとえ今ではなくとも、チャンスはいつかやって来る。」
「悲しみが来るときは、単騎ではやってこない。かならず軍団で押し寄せる。」
「おまえは、他人のなかにある自分と同じ欠点をむち打とうとするのか。」
「お前の光は、今、何処にある。」
「賢明に、そしてゆっくりと。速く走るやつは転ぶ。」
「言葉が役に立たないときには、純粋に真摯な沈黙がしばしば人を説得する。」
「事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない。」
「失敗の言い訳をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけです。」
「嫉妬をする人はわけがあるから疑うんじゃないんです。疑い深いから疑うんです。」
「いかに美しいものでも行為によっては醜怪になる。腐った百合は雑草よりひどい臭いを天地に放つ。」
「所詮は人間、いかに優れた者でも時には我を忘れます。」
「小雨はいつまでも降り続くが、大嵐はあっという間だ。早く馬を走らせるものは、また早く馬を疲れさせもする。」
「敵のため火を吹く怒りも、加熱しすぎては自分が火傷する。」
「天は自ら行動しない者に救いの手をさしのべない。」
「避けることができないものは、抱擁してしまわなければならない。」
「本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、真実の恋は滑らかに運んだためしがない。」
「恋ってのは、それはもう、ため息と涙でできたものですよ。」
「時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。」
「あなたがたとえ氷のように潔癖で雪のように潔白であろうとも、世の悪口はまぬがれまい。」
「あの人は本当は頭がいいから阿呆の真似ができるのね。上手にとぼけてみせるのは、特殊な才能だわ。」
「たとえ小さな斧でも、数百度これを打てば堅い樫の木も切り倒せる。」
「とじこめられている火が、いちばん強く燃えるものだ。」
「愛は万人に、信頼は少数に。」
「ひとつの顔は神が与えてくださった。もうひとつの顔は自分で造るのだ。」
「まったく想像力でいっぱいなのだ。狂人と、詩人と、恋をしている者は。」
「王者に安眠なし。」
「何もしなかったら、何も起こらない。」
「快い眠りこそは、自然が人間に与えてくれたやさしい、なつかしい看護婦である。」
「愚者は己を賢いと思うが、賢者は己が愚かなことを知っている。」
「今後のことなんかは、ぐっすりと眠り忘れてしまうことだ。」
「自然でない行いは、自然でない混乱を生む。」
「嫉妬に御用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます。」
「弱いものを救い上げるだけでは十分ではない。その後も支えてやらなければ。」
「人の傷を笑うのは、傷の痛みを感じたことのないやつだ。」
「生みの親をないがしろにするようでは、自然にもとり、人の道を守れるはずはない。」
「不運ばんざい!運の女神に見放され、この世の最低の境遇に落ちたなら、あともう残るのは希望だけ、不安の種も何もない!」
「望みなしと思われることもあえて行えば、成ることしばしばあり。」
「豊かさと平和は、臆病者をつくる。苦難こそ強さの母だ。」
「どうせ年をとるなら、陽気な笑いでこの顔にシワをつけたいものだ。」
「不幸というものは、耐える力が弱いと見てとると、そこに重くのしかかる。」
「のんき者は長生きする。」
「お前は熊から逃れようとしている。しかし、その途中で荒れ狂う大海に出会ったら、もう一度獣の口のほうに引き返すのか?」
「ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。」
「ぼんやりしている心にこそ恋の魔力が忍び込む。」
「まず計画はよく行き届いた適切なものであることが第一。これが確認できたら断固として実行する。ちょっとした嫌気のために、実行の決意を投げ棄ててはならない。」
「暗闇はなく、無知があるのみ。」
「俺は名誉なんかほしくない。名誉は葬式の紋章にすぎない。」
「過ぎ去った不幸を嘆くのは、すぐにまた新しい不幸を招くもとだ。」
「外観という者は、いちばんひどい偽りであるかも知れない。世間というものはいつも虚飾に欺かれる。」
「頑固な人には、自ら招いた難儀がいちばんよい教師になるにきまってます。」
「習慣も大事だが、なかには守るより破ったほうがいいものもある。」
「人より早く成功する奴は、ダメになるのも早い。」
「正直なほど富める遺産はない。」
「誠の恋をするものは、みな一目で恋をする。」
「他人もまた同じ悲しみに悩んでいると思えば、心の傷はいやされなくても、気は楽になる。」
「恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。」
「ものを言わぬ宝石のほうが、どんな人間の言葉よりも、とかく女心を動かすものである。」
「どうとでもなれ、どんな大嵐の日でも、時間は経つ。」
「テンポがくずれ、音のバランスが狂うと、甘い音楽も不快なもの。人の暮らしも同じなんだ。」
「音楽が何のために存在するかさえご存知ないらしい。勉強や日々の仕事が終わった後、疲れた人の心を慰め元気づけるために音楽はあるのではないか?」
「金を貸すと、金も友達もなくしてしまう。金を借りると、倹約の心が鈍ってしまう。」
「今は、男らしさも腰をかがめて礼儀正しさに成り下がり、勇気も相手を誉める言葉を争うだけ。男という男は舌の先だけになってしまった、気の利いたことを言う舌に。」
「後悔する!それこそ卑怯で女々しいことだ。」
「真実の愛はうまくいかないものだ。」
「人とは何か?寝て食うだけが取り柄なら、獣と同じその一生。」
「戦いを交えるに当たっては、その唯一の目的が平和にあることを忘れてはならない。」
「誰の言葉にも耳を傾けよ。口は誰のためにも開くな。」
「天使にも似た悪魔ほど人を迷わすものはない。」
「無学は神の呪いであり、知識は天にいたる翼である。」
イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、もっとも優れた英文学の作家とも言われている。また彼の残した膨大な著作は、初期近代英語の実態を知るうえでの貴重な言語学的資料ともなっている。
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