マルクス・トゥッリウス・キケロさんの残した言葉【ローマ末期の政治家】紀元前106年1月3日~紀元前43年12月7日

「There is no grief which time does not lessen and soften.」

(時間がやわらげてくれないような悲しみは一つもない。)


「Fortune rules life, not wisdom.」

(人生を支配するのは幸運であり、英知にあらざるなり。)


「Nobody can give you wiser advice than yourself.」

(汝自身より優れた忠告を言うものなし。)


「Gratitude is not only the greatest of virtues, but the parent of all the others.」

(感謝は最大の徳であるだけでなく、全ての徳の源である。)


「Robbing life of friendship is like robbing the world of the sun.」

(人生から友情を取り去ることは、世界から太陽を取り去ることに等しい。)


「I prefer the most unfair peace to the most righteous war.」

(私は最も正しい戦争よりも、最も不正な平和を好む。)


「The good of the people is the greatest law.」

(人々の善が最高の法律である。)


「Never go to excess, but let moderation be your guide.」

(度を越してはならない。節度をもって取り組め。)


「Any man can make mistakes, but only an idiot persists in his error.」

(人間はすべて誤るものである。ただ過失を固守するのが愚か者なのである。)


「He only employs his passion who can make no use of his reason.」

(情熱しか使わないのは、理性を生かすことができない人間だ。)


「To live is to think.」

(生きることとは、考えることだ。)


「While there’s life, there’s hope.」

(命あるかぎり、希望がある。)


「The life given us, by nature is short; but the memory of a well-spent life is eternal.」

(神より賦与されたる人生は短きも、楽しく送りし人生の記憶は永遠なり。)


「I am not ashamed to confess I am ignorant of what I do not know.」

(私が知らないことについて無知であることを告白するのを、私は恥としない。)


「A room without books is like a body without a soul.」

(本のない部屋は、魂のない肉体のようなものだ。)


「The shifts of Fortune test the reliability of friends.」

(運の移り変わりは、友情の信頼性を試す。)


「We are slaves of the law so that we may be able to be free.」

(我々が自由でありうるために、我々全員が法律の奴隷となる。)


「To study philosophy is nothing but to prepare one’s self to die.」

(哲学を学ぶことは、死に対する準備にほかならない。)


「When arms speak, the laws are silent.」

(武器がものを言うとき、法律は沈黙する。)


「I criticize by creation – not by finding fault.」

(私の批評は創造によるのであり、あら捜しをすることによるのではない。)


「In men of the highest character and noblest genius there is to be found an insatiable desire for honour, command, power, and glory.」

(高潔な人物や高尚な天才の中には、貪欲なまでの名誉や権力、栄光への欲望があるものだ。)


「Advice is judged by results, not by intentions.」

(アドバイスは結果を見てから判断されるものだ。その意図によってではない。)


「The beginnings of all things are small.」

(始まりは、どんなものでも小さい。)


「二度、考えなおした考えが一番いい。」


「へつらいとは、悪徳の侍女なり。」


「己自身に全面的に頼り、己自身のうちにすべてを所有するものが幸福にあらざるなどはありえず。」


「顔は精神の門にして、その肖像なり。」


「知恵を伴わなくても正義は大いに強力なものだが、正義を欠いた知恵はまったく通用しないであろう。」


「勇気のない者は、賢いとはいえない。」


「たとえ神とは何であるか知らなくても、神をあがめることを知らない民族ほど野蛮な民族はない。」


「賢明な思考よりも、慎重な行動が重要である。」


「最高位を望みながら、第二位どころか第三位に甘んじることは、決して不名誉なことではない。」


「事故の原因は、事故そのものよりも興味深い。」


「真の友情を官職とか国家の公務に従事する人々の間に見出すは最も困難なり。友の昇進を自己のそれよりも大切に思うごとき人物がいずこに見出しえるか。」


「知恵とは、求めるべきもの及び避けるべきものについての知識なり。」


「黙して隠された敵意は、公然と言われた敵意より恐れられるものだ。」


「多様であることは歓びをもたらす。」


「いかなる悪もつぼみのうちは容易に押しつぶせるも、成長するにつれてよりいっそう強くなる。」


「確かな友は不確かな境遇の下で分かる。」


「倹約は大いなる収入である。」


「最も厳格なる法律は、最も悪しき害悪なり。」


「心の真の医薬は哲学なり。」


「ある種の兆しが、ある種の事件に先立つ。」


「金銭に対する欲は避くべし。富を愛するほどに狭量かつ卑しき精神はなし。」


「魂の病は身体のそれよりも危険であり、かつ怖ろしい。」


「私はその人柄の中に老人的なものを幾らか持っている青年を好ましく思う。同じように青年的なものを幾らか持っている老人を好ましく思う。このような人柄の人間は体が年をとっても心が老いることは決してない。」


「書籍は青年には食物となり、老人には娯楽となる。病める時は装飾となり、苦しい時には慰めとなる。内にあっては楽しみとなり、外に持って出ても邪魔にはならない。特に夜と旅行と田舎においては、良い伴侶となる。」


「第一に必要なのは大胆さ、第二に必要なのも大胆さ、第三に必要なのも大胆さだ。」


「あらゆる職業の中で、最も生産的で、最も楽しく、最も自由人に適するものは農業である。」


「恩を受けた人は、その恩を心に留めておかなければならない。しかし、恩を与えた人はそれを覚えているべきではない。」


「勤勉は一つの美徳だが、ほかのあらゆる美徳を包含する。」


「習慣によって、言わば第二の天性が作られる。」


「人はひとりでいる時が、もっとも精神的に多忙である。」


「沈黙を守っている知恵、あるいは発言する力なき知恵は無益なり。」


「富によって得た不幸は、不幸の中でも最悪のものである。」


「歴史は人生の師である。」


「ヤギだの羊だのを各自がどれくらい持っているかは言えても、友達をどれくらい持っているかは言えない。」


「教訓すること、喜ばせること、動かすこと、これが雄弁の三要件である。」


「幸福なる生活は、心の平和において成り立つ。」


「私にとって、真の道理のほうが民衆の意見より価値がある。」


「若者からは暴力、老人からは成熟が、その生命を奪う。」


「人はそれぞれ、自分のすることは申し分ないと思う。」


「長生きするためには、ゆっくり生きることが必要である。」


「誹謗はあるとげをのこす。利口で名誉ある人々もそれに堪えることは至難である。」


「礼儀正しい、決して腹を立てない人物は、まさに大人物と呼ぶにふさわしい。」


「『名誉を軽んぜよ』と書物に書く人も、我が名を書物に記す。」


「もし人が、この世界から親切の絆をたち切ってしまうならば、どんな家もどんな都市も存続することができない。」


「強欲を棄て去りたくば、その母たる贅沢を棄てよ。」


「誤謬を犯すは人間の性なり。」


「私が孤独であるとき、私は最も孤独ではない。」


「借財は底なしの海なり。」


「人と一緒にいる時が、最も孤独な時だ。」


「正義は美徳の最上の栄光なり。」


「地位ますます高くなれば、いよいよ謙虚にならなければならない。」


「涙ほど早く乾くものはない。」


共和政ローマ末期の政治家、弁護士、文筆家、哲学者である。
ラテン語でギリシア哲学を紹介し、プラトンの教えに従う懐疑主義的な新アカデメイア学派から出発しつつ、アリストテレスの教えに従う古アカデメイア学派の弁論術、修辞学を評価して自身が最も真実に近いと考える論証や学説を述べ、その著作『義務について』はラテン語の教科書として採用され広まり、ルネサンス期にはペトラルカに称賛され、エラスムス、モンテスキュー、カントなどに多大な影響を与えた。

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